短編を書いてみたくなる!
「えぇー、7名のお客様のために出すね、我々6人、全力でやらせて いただきますので、どうぞ よろしくお願いします」
『劇団メリケンギョウル』の坂根 迅。
関西圏出身を感じる話し方で、公演の集客数を自虐した。
「ラスト・サンデー」の18時以降。日本国民は ある習慣を持っている。
「デデンデデデン、デデンデデデン、デデンデデデン♪」
魚科の苗字と名。独特な編み方のヘアー・スタイル。
液晶パネルに ひょっこり顔をだす女性こそ、東京世田谷の桜新町在住といわれる著名な主婦・河豚田サザエである。
PM6時30分、茶の間のテレビ前に家族全員が集合しなければならない。日本国民は そう信じて疑わなかった。いつしか、子供から高齢者まで、「サザエさん症候群」を罹っていた。
夜7時開演の『劇団メリケンギョウル』が戦う相手。それは雨天でもなく、交通アクセスでもなく、河豚田サザエその人だった。
・「夢」。
四条半人前が最近、観た それは衝撃だった。
「商店街を全裸で走るんです。洋服屋に用があって、“じゃあ、今 身に付けてるもの、要らない”という意識」
もしこれがリアルだとすれば八百屋は 白菜を無償提供しただろう。
第一章 ホラー編
『恐怖!ゾンビ女』は落語怪談噺をモチーフとする短編らしい。
脚本を書いた当人は兼子佳那子であるのに、劇団員・坂根 迅が「ネタがないんですわ」という作家設定である。
あのタモリが全米ネットワーク・テレビ映画の形式を輸入した「ストーリー・テラー」。
「かわいい」これが黒メガネをかけない、痩せたストーリー・テラーの第一印象だった。
追記あり