満足度★★★★★
B級遊撃隊プロデュース「ぬけがら」観ました
3年ほど前に同じ長久手市文化の家で、文学座の公演も観ました。
あの時は、佃さんのお父さんがすぐ後ろにみえたなあ…
2時間20分、戯曲の構成や演出の折り込みに、いまさら唸らされる。
つかみはロッキーでOK。
最初の脱皮した父とのやり取りを丁寧に描写した後、どんどんと脱皮がテンポアップ、ついには観客の視界での脱皮。
その進行の中で、父と男のやり取りでの、それぞれの心情の揺れが。
無邪気な喜び、変化する相手への戸惑い、自分の存在への不安。
劇中の理屈も吹っ飛ばす大団円。
そして、締めもロッキーww
文学座とは違う最後のリフレインシーンの演出にも、妙に納得。
演出は理屈を超え、受け手の自立した感性を刺激する。
小熊さんら父役の男優がことごとく濃くて、集合シーンでは、母役の長嶋さんが光り輝いて見えた…(笑)
平塚さんと中田さん・鹿目さんの丁々発止のやりとりも、心の襞の揺れが気持ちいい。
そして、全編通して、平塚さんがごく普段通りに存在してるようにしか見えないという。。。
とにかく、観ていて楽しく、それでいて切なくなり、自分の明日を考えたくなる傑作でした。
引き続き、連続上演・香港話劇團「脱皮爸爸」へ。(続く)