救いを求める女たち 公演情報 劇団新和座「救いを求める女たち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 彼らの演技は総体のスピリチュアリズムである









    古代エジプト神の子孫が、ギリシャ領主に庇護を求める話。

    9名に及ぶ女性キャスト。まるで合唱するかのごとく、御祈りをしたり、同時にセリフを発する。


    前回、「キーとなる配役を考慮すべき」とアドバイスしたが、『劇団新和座』は さらなる平等主義を貫いた、といえる。「女」を記号化したような無機質さであった。

    しかし、どうにも「厳格な古典調子」だ。感情に基づかない表層的演技、技量不足を痛感しつつ、「古典作品」を数年にわたり打ってきた この歴史は認めざるをえない。
    「多神教スピリチュアリズム」。
    霊的な「女」の総体を、9名の女性キャストが役割分担し、時に合唱しながら演じた舞台だった、と思う。


    女性キャストがダオタス(古川 康史)、ペラズコス( 上村 聡)といった「男」を、すがりつくように「ボディ・タッチ」するシーンが あった。紀元前・神々の子孫が住まう古代ギリシャだ。
    異性の肌に何の抵抗もなく触れる中央広場は ありえたか。身体観に欠けた演技だった。


    ただし、『劇団新和座』を複数回、観劇し、辿り着いたエッセンスもある。それは「眼力」だ。
    驚くべきことに、彼ら彼女らは一度も瞬きをせず、ちょうど照明・音響の舞台装置室へ視線を1分間ほど定置する。
    古代ギリシャ演劇に その答えを解く。


    石器の野外劇場。客席は楕円形。「神官の椅子」は真ん中にある。どの観客も その席に座ることが許されない、ということはつまり、「神」に捧げる演技だったのである。
    『劇団新和座』の「眼力」は2600年の伝統を継承した宗教性なのかもしれない。





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    2014/06/08 01:19

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  • monzansi様

    お忙しい中、また、お足元の悪い中、お運び頂きましてありがとうございました。
    いつもありがとうございます。

    頂いたご意見、次回以降の公演に反映していきたいと存じます。
    次回は「キーとなる配役」と言う部分を考え、台本の選定より始めたいと思います。
    更に、視線、表情についてはこれからも研いて参ります。

    これからも劇団新和座にご声援賜りますようよろしくお願いいたします。

    2014/06/10 06:40

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