満足度★★★
初日「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」観劇
高橋一生×酒井若菜 編。
2012年の作品らしいが、今回の作品は一部変更しているらしい。初見。
PARCO劇場のLove letters 同様、舞台上にあるのはソファ2脚のみ。あらすじのバス横転事故の一文に、2011年のシアタートラムの「往転」をつい思い出しちゃったけど。
中学生時代の初恋相手との手紙から、成長してメールのやり取りに変化はあるものの、読み手は手元の戯曲に視線を落とし、顔を挙げる事なく淡々と話を読み進める。
ピアノの音や暗転で転換があり、静寂な中、聞き入るうちに読み手の姿勢や佇まい、繊細な節回しに感極まわりそうにはなる。一緒に傷つき傷つけて儚い時間が過ぎてったようなと切なさと、後半の場面に近づくにつれ最後の言葉の深さが印象に残った。
坂元さんの脚本ドラマをあまり見た事がないが、かなりシンプルな舞台演出だな、と思った。
当日パンフや物販、アンケートなし。
約90分。