平田オリザ・演劇展vol.4 公演情報 青年団「平田オリザ・演劇展vol.4」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    『忠臣蔵・OL編』【Aチーム】観劇
    仮名手本忠臣蔵だと四段目評定の段、全てはここから始まったとも言える重大な会議でした。

    ネタバレBOX

    食堂に刀を持った制服姿のOLが登場。次に総合職らしき女子社員が来て今朝来た早駕籠(はやかご)のことが話題になって、あれっ本当に忠臣蔵、少なくとも江戸時代なんだと思いました。会社の倒産話などに置き換えられているのかと思っていましたので少し意外に感じました。

    そして、江戸で刃傷事件が起こったことが明らかになり、さらにOLが集まってそれぞれが赤穂藩取り潰し後どう対応するかの意見を言い合い、最後に大石が来て議論が始まりました。

    籠城して抵抗する派、家老に託す派、討入派、転職派、切腹して抗議する派などの意見があった中、最後は殿だけを悪者にした公儀に抗議するためには幕府を困らせることが一番と考え、仕官を勧められたときにはそれに従うことも已む無しなど秘密を守るためには臨機応変に対応することを前提に、討ち入りしてその後幕府の処分を待つということに意見がまとまり、大野は泣いて反対するだろうななどと言いながら全体会議に向かうような感じで食堂を後にしました。

    登場人物は7人。アフタートークで初演を演出した静岡県舞台芸術センターの宮城さんによると、意見を出し合う順序が左右対称的に構成されているとのことでした。平田さんからも、意見が分散し収束する過程に工夫がこらされていること、東京ノートでも舞台で二人だけになるのは丁度真ん中だとの話がありました。

    デコ刀があったり、パトリシアは洋剣だったり、刀の大きさで忠誠心のようなものが表現されていたりして笑いました。Aチームは外資系、Bチームはゼネコン系というのにも笑いました。

    制服姿のOLとスーツ姿のOLがいました。必ずしも事務職と総合職というわけでもないかもしれませんが、もしそれぞれが事務職と総合職だったとすると、事務職の方が偉そうな口の聞き方をしていたのは少し不自然に感じました。

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    2014/06/02 22:46

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