ディアボロス 公演情報 カプセル兵団「ディアボロス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    サイキックファンタジー(これもSF?)ハードボイルドメンタリズム演劇!
    2014/05/30(金)14:00
    今日はセンター席(笹塚ファクトリー真ん中通路そば)だったけど、
    ここだと通路を出入りする演者陣が迫ってきたり飛び出していったり
    の迫力がまた違う。まあ、これもカプセル兵団ならではですな( ´ー`)


    2014/05/29(木)19:30
    うお!感想を書こうとしてCoRichページ開いたら
    どなたかが書いた「観たい!」の方の「スタイリッシュ!」
    という文言を見てしまった。

    そう、なぜそのフレーズが今まで浮かばなかったんだろう、
    あの「マトリックスばりの(回転型カット割のすごさが光る)ガンアクション」やら
    「(前後左右にカメラワークする)ド派手なカーアクション」やら、
    まさに「スタイリッシュ演劇!」って言いたかったんだ!
    うわ、自分の感想をハッキングされた気分だ!

    その上で

    ※ 少年ジャンプ黄金世代(25~45ぐらいって勝手に限定しちゃいますけど)

    のツボにドストライクな笑いネタや、
    吉久さんを始めとして映画通/映画好きが多い劇団だからこその
    映画ネタをふんだんに、笑いだけでなく
    そのビジュアルイマジネーション演出にまで活かしてしまうそのスゴさ!

    (ネタに)笑って、(アクションに)燃えて、
    そして(シナリオ展開に)涙してしまう、
    映画「レオン」を観ているかのような
    暗殺者の感情劇に感動してしまいました。
    (冒頭では、まさかここまで涙腺に来る劇だとは想像もつかず。)

    ネタバレBOX

    2014/05/30(金)14:00
    【思った事】
    ・ 昨日もだったけど、長セリフと立ち位置芝居その他覚える事が
      多々ありすぎるせいか何名かの演者さんがセリフ途中に
      (セリフ忘れかな?)不用意な間を開けてしまう事がありました。
      噛みよりも不用意な間の方が、それまでの物語の空気壊す感じが
      あるから怖いんですよね。

    ・ ディアボロス、ほんとハードボイルドな男だぜ、と思いました。
      セリフの一つ一つが厨二を超えた厨三以上の
      ハードボイルドセリフだらけでした。カッコイイ!
      (これは静のお芝居で培われてるものですね。)

    ・ やっぱりジンクスの死に際が可哀そうすぎました。
      ストリートチルドレンとして生きていこうと、
      悪い奴らに殴られたあげく発現した能力で
      そいつらを倒してしまい、そうしたら自分を助けてくれなかった警察に
      捕まえられ、そこを博士に「君が必要だ!」と
      初めて自分の居場所を見つけたはずが、
      最後博士に「おまえの代わりなどいくらでもいる」
      と殺されてしまうという・・・(´・ω・`)
      悲しきダークヒーロー感ただよってました


    2014/05/29(木)19:30
    全部お話書いちゃうのもアレなので

    【思った事】
    ・ パンフを読んでの序盤は、スペースオペラシリーズに比べれば
      今回は少し大人向けの「ドラマ」モードという事もあって、
      いつものビジュアルイマジネーション演出多用というよりは、
      本格的な「特撮型」の殺陣/アクション場面が多かったかと。
      
      ビジュアルイマジネーション演出では、
      カプセル兵団と比較できる相手を知らない(そんな劇団いるのか?)
      な自分にとっては、
      いつもは「初めて観せられる演出」への驚きの気持ち沢山なのに対して、

      今回は他劇団との殺陣/アクションの見せ方を比較できる
      またとないチャンスでもありました。


      いやあ、吉久さん始め演者陣そして時に役者にもなる
      パフォーマーの皆さんのアクションがかっこいい!

      打撃に締めに投げ(あれだけはげしい投げをくらった演者さん、
      明日は大丈夫でしょうか!?)

      そして笹塚ファクトリーを最大に活かしたという
      音響演出でガンアクションもこれまたかっこいい!

      カプセル兵団は、独自の「ビジュアルイマジネーション演出」に頼った劇団、
      だけではなく「基礎力もこれまた高し!」と改めて思い知らされました。


    ・ 少年ジャンプ黄金時代の笑いネタ!
      ジョジョはアニメ化その他で今の世代にも通じるものがありましたが、
      その他のジャンプネタはほんと25~45ぐらいの
      ジャンプ黄金時代を知ってる人じゃないと通じないんじゃないかなー、と。

      序盤が殺しすら笑いで展開する場面が多かったのもあり、
      「お芝居は面白いけど笑いに偏りがあるから★4つかな
      (観劇中に採点するなんてナンセンスですが)」
      とか思ったりもしていました。

      あと、映画通/映画好きだからこその映画ネタもかなり多く
      取り入れられていますが、
      これについてはカプセル兵団ファンとして、

      カプセル兵団全員の映画遍歴などのプロフィールを知り、
      同じ情報を共有しておく事で「更にお芝居を楽しめるようになりたい!」
      という欲求も湧いてきました。

      演者陣(男女全員での)トークショーをぜひやってほしいです!


    ・ 今回、スペースオペラ的マクロ演出よりも、
      超能力を身につけてしまった少年/少女達の
      心理面についての演出(心理描写)について、
      ビジュアルイマジネーション演出/パフォーマーさんの演技、
      を活かした面が多かったかと思います。
      (漫画カイジでいう「ザワ…ザワ…」のような心揺さぶられ
      不安になってしまうような場面など)

      鶏が先か卵が先か、超能力ゆえに苦しむ子供と
      苦しんだ末に超能力を身につけた子供とのそれぞれの苦しみの場面演出に

      ビジュアルイマジネーション演出/パフォーマーさんの演技を
      使ってきたのは、これは「新しい表現だ!」と思わされました。


      ヒロインが周りの人間達の本当の心の声を聞いてしまう所や
      超能力少年/少女それぞれの苦しみの場面での演出に、
      「今回は心理描写がすごい!」と
      いつもならビジュアル=視覚的表現として受け止めていた自分が、
      今回は心の方で「悲しみ」「苦しみ」その他の気持ちを
      同調させられるとは思ってもみませんでした。


    ・ スペースオペラシリーズでは、大人数での舞台への出入りが多い為、
      そのボリューム感に圧倒されてしまう事が多かったのですが、
      今回は3、4人でのドラマパートに重きを置いた劇という事で、
      数人で1シーン演じたら、観客の気持ちが切れる暇を与えずに
      また次の場面へつないでいくという、
      まさにアスリート的な猛ダッシュ舞台出入り、あの激しさを見ていると、
      「ほんと、筋肉痛との闘いだな!」と思わされてしまいました。
      (日本一と言っていいほど「走る劇団!」なのでは?)

      その猛ダッシュでのシーン切り替えのおかげで、
      見ている側はカット割のつなぎが悪く集中を切らせてしまう、
      などという事はまったくなく、場面場面を、
      それこそ映画でも観ているかのように
      つながったドラマとして観る事が出来ました。
      (しかし、あれだけ走り回る演者さん達はほんと、
      千秋楽まで体力持つのかすごく心配です!)


    ・ (感想的な所)
      超能力者少年/少女の悲しい過去や
      (悪に染まってしまった)博士にすら悲しい過去があった事

      ※ 警察機構に対するアンチテーゼ的なものも感じました
        (確かに彼らは「事が起きてから」「証拠があって初めて」
        でしか動いてくれない集団ですから)

      序盤繋がらなかった
      「ヒーローを目指す少年と少年が恋する少女」
      「テレパシスト少女と心通わせる犬」
      までがストーリー後半でつながってくるにつれ、
      今回は「物語」でかなり攻めてきてるな、と感じさせられました。

      序盤、笑いが偏ってるから★4つなんて思ってた自分が、
      物語に引き込まれ、涙腺に涙を溜めながら舞台上を
      眺めている事は、予想すらつきませんでした。


    ・ あと、お父さんに連れられたお子さんが観劇しているのを見かけましたが、
      (雰囲気ですが)飽きることなく観れていたのではないか?
      と思いました。

      お芝居というと、「大人向けの難しいお話」として
      子供を遠ざけてしまう劇団が多い中、
      「超鋼祈願ササヅカイン」人気あっての事かも知れませんが、
      子供の心も演劇で引っ張れるカプセル兵団、素敵ですね。

      最後、ディアボロスと言われた殺し屋が少女を逃がすも
      自分は崩れた瓦礫に挟まれて身動き取れず、
      死ぬか生きるかどちらにオチてもおかしくない、と思わせる場面を
      「生かしてなお、殺し屋(決していい職業ではないですが)家業を続ける」
      しかし「今まで見えなかった心が少女に見えるようになる」
      という少女と殺し屋ともに救いのあるオチ、
      良かったです。

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    2014/05/29 23:44

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