風間杜夫ひとり芝居『正義の味方』 公演情報 トム・プロジェクト「風間杜夫ひとり芝居『正義の味方』 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    大衆演劇風一人芝居
    風間さんの出演舞台は幾つか見た事はあるが、一人芝居は初見。今回、縁あって観劇。
    下町の銭湯を舞台に、そこを切り盛りしてる男、大角卯三郎95歳のお話。
    いつのまにか老人の部類に入ってしまった男の、愛情ある皮肉や暴言、巷で話題になっているワイドショーの中心人物の与太話などを銭湯に来た常連客相手に街角評論家のように毎日喋りまくる。
    ビジュアルは内田裕也氏を彷彿させるが、この舞台の主人公は例えるなら仙人みたい。歳を取るとそれまでの破天荒ぶりは落ち着き、幾分角が取れて老若男女、誰にでも相手が出来るような人だった。好々爺にならない、憎まれ上手なクソ爺ぃといった所か。
    軽やかな動きや、時折出てくる落語家のような情景や心情がわかりやすい喋りに聞きいった。 約80分。

    ネタバレBOX

    甲斐バンドの「HERO」をド派手なライティングを浴び、熱唱しながら登場する卯三郎氏、それにのど自慢方式の手拍子で応える客席には冒頭から戸惑ってしまったw。なるほど、あの年代の人気バンドはあの辺りか、と参考になりました。

    大正生まれは2回も戦争を体験し、現在は観光地と化した外国の戦時下の出来事も昨日の事にように話す。青年期に戦争があり、生きるか死ぬかの毎日を体験しながら、国に残した婚約者の事を思いそれだけを希望に帰還するも、相手は既に嫁いでいた。そこから銭湯に関わる話へ繋がるが、自身の記憶をリピートするように戦時中から現在をシンクロする構成で、各国の戦争や原発問題、昭和から平成、バブル崩壊、震災、等々、体験した事を映像として見せる。
    一人の人間としての正義観、正義の暴走の怖さ等が透けて見えるような近年の世界状況を想像もしたが、どこか漠然とした人生模様で終わってしまったような気も。

    それにしても昔からテレビや舞台で活躍している役者さんは、あんまり年齢を感じさせないと思っていたが、私生活ではお孫さんもいる方なんですね。役柄で見る分には全くなんとも思わないんだけど、実生活の記事を目にすると妙にリアル、いや居ても全然平気なんだけど。
    今後もお元気で活躍してください。

    0

    2014/05/29 02:13

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大