満足度★★★
大衆演劇風一人芝居
風間さんの出演舞台は幾つか見た事はあるが、一人芝居は初見。今回、縁あって観劇。
下町の銭湯を舞台に、そこを切り盛りしてる男、大角卯三郎95歳のお話。
いつのまにか老人の部類に入ってしまった男の、愛情ある皮肉や暴言、巷で話題になっているワイドショーの中心人物の与太話などを銭湯に来た常連客相手に街角評論家のように毎日喋りまくる。
ビジュアルは内田裕也氏を彷彿させるが、この舞台の主人公は例えるなら仙人みたい。歳を取るとそれまでの破天荒ぶりは落ち着き、幾分角が取れて老若男女、誰にでも相手が出来るような人だった。好々爺にならない、憎まれ上手なクソ爺ぃといった所か。
軽やかな動きや、時折出てくる落語家のような情景や心情がわかりやすい喋りに聞きいった。 約80分。