満足度★★★★
政治の本質を良く掴んだ作品
世界の紛争を扱った資料をベースに作った、シナリオだということだが、モデルはアルメニアとか。ただ、無論、アルメニアの個的歴史を扱っている訳ではなく、物語はバクラという埼玉県程の面積を持つ架空の小国の話になっている。バクラの先住民は、マーラ族、AD100年頃から900年代まで迄マーラ文明を育み、王国として栄えたが、千年代に入る頃からソタ人の侵攻を受け千三百年代末に王国は滅んだ。以後諸大国の支配をうけたが1960年代、漸く独立。ソタ軍リーダーによる軍事独裁が始まった。これに反旗を翻したのが、父を政治家に持つソタ族のガラン、マーラ王族の血を引くロワーノの二人の英雄であった。(追記後送)