満足度★★★
何ともオツ
オープニングで幕に投射される年号がどんどん進んで行き、2038年になるので「近未来ものか?」と意外に感ずるも、荒廃した30年後、歌舞伎町近辺が一種の隔離地域になっているという設定に納得。
途中に出てくる「かつてのゴールデン街」あたりは『新宿ブギウギ ~戦後闇市興亡史~』(05年)で舞台となった終戦直後のヤミ市にむしろ似ているほどで…
そんな近未来とはいえお得意の(?)一種ドロ臭い物語、90歳となった外波山文明が出てきたり、30年以上前の路上パフォーマンスの映像があったりしつつ、毛皮族の江本純子演出によるショウ場面もあり、夏のイベント的な独特のノリを堪能。やはり夏の風物詩、汗をかきかき、時々わたる風に涼を感じたりしつつ観るのが何ともオツ。