共演NG 公演情報 劇団フルタ丸「共演NG」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    洗練と深みをどう同時に表現するか
     芸能界には、決してコイツとだけは組みたくない、とか一緒に出るなら自分は降板するとかという関係が存在するという。今作は、その手の話だ。無論、誰しもこういう人は自分とは合わないとか苦手だとかいうことはあろう。余程、意識し努力して壁を乗り越えようとし、且つ、自らの利害がそうして乗り越えた時にしか拡大できるのでもなければ、矢張り自分でそのような努力をする気にもならないのは自然かもしれない。芸能界等の場合、自分の個性を売っているわけだから、合わなければ一緒に仕事はしない、というのが当然の流れなのかも知れない。きっかけは色々だろう。同じ人を好きになって仕舞って恋のライバルとは上手くゆかない、とか。

    ネタバレBOX

     そういった流れを似て非なるものを下手、上手で同時に、とか。奥と手前で同時に、とか演じ分けることで対比と異化を同時に現前化するフルタ丸得意の技が今回も活かされている。
     いくつかの独立した話が、演じられている為もあって、アップテンポな中に、笑い、センチ、恐怖や愛憎などの要素を配置する必要から、総合的なインパクトはちょっと弱くなったキライがある。

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    2014/05/21 15:43

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