満足度★★★★
深い話なんでしょうね
初見の劇団である。そして本公演の第一印象は、コメディかシリアスなのか不思議な感じであった。内容は真面目、その演出は底抜けにポップである(特定の役者の演技が突き抜けていた)。そこまでの演出と演技が必要だったのか。プロットがもう少し凝らしてあると違った印象になったかもしれない。表層的な面白さだけではもったいない。
蟻の生態を通して狭い社会の権力闘争、しかしそれをも凌駕する外界のチカラ、自然の摂理は時に無常であるが、そこにある”生”はどんな生き物でも尊い…なんて観念的なことをあえて強調する必要はないだろう。
しかし、芝居であったとしても、そこに”少しの主張”が見えてもよいだろう。”生態・社会の深淵、外圧そして希望”を大上段ではなく、そっと垣間見えれば満足だ。それもポップ調であれば明るく楽しい。個人的には足を運んで観る果実がそんなに大きくなくても、いっときを楽しませてもらえれば嬉しい(失礼な言い方かも…)。それがこの劇団の特長であれば尚更のこと。
蟻地獄ならぬ蟻天国のように「タッタタ組合」の芝居から抜け出せないという、心配と期待を込めて…応援しております。
2014/05/22 10:29
観に来て頂きありがとうございました。
ご期待に添えるよう、
一同精進致しますので
今後ともよろしくお願いし致します。
タッタタ探検組合
あおきけいこ