満足度★★★★★
だから演劇が好き
女性の力強さをストーリーからも、役者からも感じた。理想と現実の間に葛藤あるのは明治も平成も同じ。そして才能と信念をもった個人の力によって時代は大きく変わる点も、同じなのかもしれない。今見ると「とんでもない」と思う時代性もあるが、当時はそれが各々正しいと信じていたり、致し方ない事情もあったわけで、誰が悪いわけでもなく、そういった一方的な人物の描き方、演じ方がされていたのが尚良かった。
そして上記のように「いろいろ」思いを馳せられる点が演劇の、この舞台の好きな要素だ。一人一人の演者のスキルはいうまでもなく賞賛に値する。実は初日と千秋楽前とで2度みたのだが、2度目が更に良くなっていた点は演者のこの舞台と向き合う真摯な姿勢を感じた。