満足度★★★★
激白!
カナダ人劇作家 ダニエル・デュポア作の日本初上演として話題…執筆から30年が経っているとのこと。
キャストは4人だが、実質2人の会話劇である。舞台は、カナダ・モントリオールの裁判長執務室という設定である。円形劇場ゆえに、どの角度からも状況を説明できなければならない。セットは、執務机と取調用のテ-ブルがあるだけ。その間を行き来するあいだの会話でストーリーは展開する。自首してきた被疑者と刑事の取調が濃密…繰り返しの会話。
演技は独白の連続…息苦しいほどの迫力があったが、なぜか感情移入できない。取調べにおける緻密さが感じられなく、単に激情に任せたセリフになっていたと思う。
また、ストーリーとしては、もう少し”心理劇”的な要素を期待したいところである。