とける記憶 公演情報 劇26.25団「とける記憶」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    事実は小説よりも奇なり
    江戸時代の戯作者もこんな風にネタを基に膨らませていたのでしょうね。

    ネタバレBOX

    ホステスが狙いをつけたお客や知り合いから金をせしめたり、ハルシオンを飲ませて殺害した鳥取連続不審死事件をモチーフにした話。

    事実は小説よりも奇なりということで、被害者が自殺したり殺されたりする部分はヘタに加工せず、現実に起きたことを再現したようなところがかえって怖く感じられ十分に楽しめました。

    殺人犯が殺人を否定したり、それほど悪びれていなかったのは、本人が解離性同一性障害で、実際には存在しない妹という別の性格の時に最悪の所業をしていたからのようでした。物語としては理解できますが、私は二重人格の人に実際に会ったことがないので、嘘を演じているうちに事実と信じてしまう虚実の記憶が溶けて混ざり合う病気みたいな方が好きでした。

    加害者家族である娘の苦痛や母に対する思いは描かれていましたが、弁護士を登場させた割には弁護士が責任を十分に果たさなかったことについての描き方は中途半端のようでした。

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    2014/05/16 20:03

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