満足度★★★★★
見た、そして泣いちゃいました
円熟した演技。俳優陣の佇まいからさえも明治の時代性を感じた。完成度の高い脚本。社会の一員としての自我に目覚めた女学生が「知ること」を求めて立ち上がる物語がユーモアと共に語られすんなり頭に入ってくる。時代は違えども、同じ女性として未知の世界への憧れや迷い、とまどいにシンパシーを感じた。見ている内に自然といつかの自分を見ているような感覚になり、だからこそ彼女達の挫折が切なく、一生懸命生きて!とエールを送ってしまう。今回の俳優陣には圧巻の一言だが、特に終盤の小暮さんと安藤さんのシーンが印象的。象徴的な演出に加え、言葉は多く語られないが、それぞれの道を歩む決意が彼女達自身から伝わって涙してしまった。是非、すべての女性に見て欲しい。