満足度★★★★
幻想的世界
人里離れた集落で暮らす、呪われた人々のお話。
呪い・・・というよりは、人類が欲する特殊能力のようなもので。
ちらりとでも胸の内で望んだことが、全て現実になるという。
その能力を有するのは集落でただひとりに限られ、死をもって引き継がれる。
移る相手は、一番愛する人。
ちょっと映画『リング』っぽくもあり。
でもあんなおどろおどろしたものではなく。
登場人物たちの想いが交差する、とても切なく、儚く、幻想的な世界でした。
姉妹ふたりが可愛らしくて、透明感があって、とても世界に合っていて良かった。
太海くんが、哀しかった。こんな役も良い。
そして、照明がとてもとても美しかったです。うっとりでした。
照明の効果がとても高く、布で仕切られたジャン トゥトゥクーの中が映像も駆使されていたりしたこともあり、まるで別世界で。
別世界に紛れ込んでしまったかのような、面持ちに。
最初の紅い灯りに照らされた瞬間から、もう引き込まれてました。