満足度★★★★
最初こそ度肝を抜かれるが
衝撃的な出で立ちで登場されて慣れるまで観るほうとしてはちょっとふわふわした感じになる。最初は舞台上のダンスもこれといった主題無くふわふわと進むが、やがてショートストーリーの体を成してくる。
梅棒のようにシンプルで力強くわかりやすい、複雑でない振付は、観ているとこちらまで体を動かしたくなる素晴らしいもの。J-POPにのせてその歌詞を活かしながらのダンスであり、ここぞというときに歌詞をしっかり口パクするあたりが巧い。
すでに言われているようにキス落ちが多いのはどうかと思うわけだが、ある種の男子校ノリだろうか。
そんなこんなでラストの短編が「ロミオとジュリエット」なわけだが、一ひねりあった上に終演時には誰もがスマホを操る現代に生まれ変わった二人が出会うというシーン、そしてそこにかかる曲も良くてメッセージを受け取った気分。
一度しか観られなかったが、なるほどこれは複数回観たくなる作品。
次回公演を楽しみに待ちたい。