満足度★★★★
今の生活が、まさに音を立てて崩れていく様が舞台上に 表現される恐怖。
なんと1881年に発表された「人形の家」のイプセンの作品。
130年も昔の作品が未だに上演され(しかも日本で)、
多くの観客が、新鮮に観れることも演劇の楽しさ。
照明や舞台デザインのセンスは、まさしく今風でクール。
ほぼ出ずっぱりで感情が大幅に変わっていく役を演じる
安蘭けいさんの力量が凄い。
今の生活が、まさに音を立てて崩れていく様が舞台上に
表現される恐怖。
それとはまったく別の意味で存在感があって14年ぶりの
舞台という、阿藤快さんのキャラクターも強烈。
また、ある出来事を境にガラッと生き方を変えてしまう
娘役、松岡茉優さんもまた好演。