満足度★★★★
今の生活が、まさに音を立てて崩れていく様が舞台上に 表現される恐怖。
なんと1881年に発表された「人形の家」のイプセンの作品。
130年も昔の作品が未だに上演され(しかも日本で)、
多くの観客が、新鮮に観れることも演劇の楽しさ。
照明や舞台デザインのセンスは、まさしく今風でクール。
ほぼ出ずっぱりで感情が大幅に変わっていく役を演じる
安蘭けいさんの力量が凄い。
今の生活が、まさに音を立てて崩れていく様が舞台上に
表現される恐怖。
それとはまったく別の意味で存在感があって14年ぶりの
舞台という、阿藤快さんのキャラクターも強烈。
また、ある出来事を境にガラッと生き方を変えてしまう
娘役、松岡茉優さんもまた好演。
満足度★★★
アフタートークの日
ホラー作ではないが、家庭内恐慌が吹き荒れてた。
前半から母と神父による聖教意識等のセリフの応酬が浴びせられる。
理解するのに時間がかかったが、母から抑圧された愛情を受けた息子が切ないと思った。忍成さんは病んでいく役が似合うなぁ^^;
約130分+アフタートーク約20分。
出演者(吉見氏を除く)4名によるアフタートークあり。
松岡さんが某朝ドラ同様、元気あって明るい。松岡語録が出来そうw
*4/16アフタートーク部分記述。
満足度★★★★
イプセンだった
何と言ったら良いのか・・・・イプセンでした。
非情と皮肉。
人生を巧く操縦してきたはずが絡め取られ堕ちていく感覚。
舞台装置を全く動かさず、音と光で炙り出す演出に
またまた森さんのセンスの良さを観た。