幽霊 公演情報 幽霊」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-5件 / 5件中
  • 素晴らしかった!!!!!

  • 満足度★★★★

    今の生活が、まさに音を立てて崩れていく様が舞台上に 表現される恐怖。
    なんと1881年に発表された「人形の家」のイプセンの作品。
    130年も昔の作品が未だに上演され(しかも日本で)、
    多くの観客が、新鮮に観れることも演劇の楽しさ。
    照明や舞台デザインのセンスは、まさしく今風でクール。

    ほぼ出ずっぱりで感情が大幅に変わっていく役を演じる
    安蘭けいさんの力量が凄い。
    今の生活が、まさに音を立てて崩れていく様が舞台上に
    表現される恐怖。
    それとはまったく別の意味で存在感があって14年ぶりの
    舞台という、阿藤快さんのキャラクターも強烈。
    また、ある出来事を境にガラッと生き方を変えてしまう
    娘役、松岡茉優さんもまた好演。

  • 満足度★★★

    千秋楽に。
    気になるところはありましたが、
    夫人と牧師のセリフなど、笑いも作られていて楽しめました。
    阿藤快さんのキャラがなんとも。

    ネタバレBOX

    美術は、コクーンならではの地下に続く階段が設置されていたり、照明も居間を縁取る効果を使っていたり、想像力が豊かになります。
  • 満足度★★★

    アフタートークの日
    ホラー作ではないが、家庭内恐慌が吹き荒れてた。
    前半から母と神父による聖教意識等のセリフの応酬が浴びせられる。
    理解するのに時間がかかったが、母から抑圧された愛情を受けた息子が切ないと思った。忍成さんは病んでいく役が似合うなぁ^^;
    約130分+アフタートーク約20分。

    出演者(吉見氏を除く)4名によるアフタートークあり。
    松岡さんが某朝ドラ同様、元気あって明るい。松岡語録が出来そうw

    *4/16アフタートーク部分記述。

    ネタバレBOX

    定点カメラで収録したら、大型テレビ画面にぴったり収まり良さげで、無印良品の店頭みたいな舞台セットに衣装。簡素でシックな舞台上とは裏腹に、話の展開は重厚。最後の「太陽」と呟く彼の表情が切ない。

    ママン、常に舞台に出ずっぱり、そして息子と他人との接し方が違いすぎw。息子、病みすぎ。松岡さん、息子氏と並ぶと幼過ぎてカップルには見えづらかったが、シビアな眼差しを向けた時は大人の女性だった。
    決してコメディリリーフな役ではないが、「陽」な雰囲気でその場をかき回す松岡さんの父役の阿藤さん。
    前半の神父の吉見さん、母親との会話の応酬は凄かった。前半はこの2人の為にあるような舞台だった。

    終演後、ホリプロスタッフ司会によるアフタートーク(約20分)
    出演者衣装のままステージ登壇、司会、安蘭、忍成、松岡、阿藤の並び

    ・8日目の公演を終えた感想から
    安蘭/台詞劇気持ちいい、ストリートプレイやりたかった、前回は蜷川(幸雄)さんの「タイタス〜」今回久々にこの舞台のオファー依頼来て、即「やります」と言った。森さんの演出は楽しみだった。イプセンは難しいと思っていたがやりがいがある。今日で8日目だが(舞台は)まだまだ変わる。本番前に毎回稽古をやる。今日もダメ出しあった。
    忍成/映像もそうだが、今日も相当影のある役。やってておもしろいかは、判断は難しい。(安蘭さんと)親子の役作りはあんまり話していない。安蘭さんのテンションに引っ張ってもらっている。目をジーーッと見ている。→(これに対し安蘭さん)がっつり話す事はないが目を見て忍成さんの顔に似るように頑張っている。
    松岡/(司会から昨年のあまちゃん出演に関する紹介から)GMTのリーダーでした!あまちゃんの時とは雰囲気違うが今回初舞台。本当は高校出たら舞台やるはずだったが「あまちゃん」をやったので今回になった。やっと夢が叶いました!(と、この後も、やや早口で興奮気味でテンション高いまま喋る)(最初の舞台で阿藤さんの娘役だが)悪態つくのはキライ!ユーウツ!一幕一場の場面が一番キライ。
    阿藤/俺も嫌い。今回14年(?)ぶりの舞台出演、久しぶりだがとんでもない事だと思った。森新太郎も知らねーし、演劇とはズレてたし。(今回の出演のキッカケは)監督から勧められて。(以前出演した舞台)別役実さんの「貘」を見て、それ以来、気になってたんだって!オファーが来て(その話聞いたら)こりゃーやらねーと!と思った(らしい)→(松岡さん「14年前って私5歳ですよ!」「ああ、そうかい」とかのやり取りが勢いよく続く)始まったら森新太郎という大演出家に全部おまかせ。後はお客さんが判断して。(森さんについて)あんなに芝居好きな人、見た事ない。安蘭さん可哀想になった。休演日明けの今日だから(余計に注意が多い)→(安蘭さん、大丈夫、自覚あります、と。でも森さんも若いから〜、の発言で初めて森さんの年齢が37歳とわかり驚いて爆笑する松岡さん。「50歳位かと思ったー!でも「若い」って言われて40代かとも思ったけど、えーー、37(歳)!?とウケまくる。)

    ・稽古場の雰囲気は(ほぼ全員入り乱れで喋る)
    稽古は体育館で行った。出演者5人とスタッフの人のみだったので最初は「しーん」「がらがらー」という雰囲気だったらしい。整然と稽古していた。13日から21日までそこを使用した。A(阿藤、安蘭)とB(吉見、忍成、松岡、森)みたいな分け方。2時間やって休憩5分(笑)。これ毎日。森さんお菓子ばっかり食べてた。たまにおにぎり、菓子パン。芸術大賞新人賞取ったのに、こんな軽口叩けないけど、すんばらしいい経歴はパンフ見て!

    ・台詞について
    安蘭/一幕一場の場面がキツい。みんな(観客)固唾を飲んで見ているのがわかる。
    松岡/三幕二場で「奥様、〜」「お母様はそんな女だったのね。お母さんにすがって生きていたはずなのに〜」(と数節、台詞を読み上げる)この台詞を口に出して自覚するのがハマる。これがハマらないと「あーーー、終ったーーー」と思う。
    忍成/「太陽」の台詞。毎回違うような気もするし、暗いときもある。すがっている時もあるし未だ未知。
    阿藤/朝5時から働いて「〜〜こんちきしょー」(色々発言あるも早口で記述断念)

    ・最後に
    阿藤/8回終んで今日がサイコー!(観客は)自信もって帰って!(孤児院に火をつけたのは大工さんだけど、わかったか?と安蘭さん)→松岡さんの「レギーネからすると気づいてくれよー、くそ親父ー、嘘つけよー、父か娘を大事にしてるんだけどねー!」と立ち上がって力説。そのまま、まとめに入る。
    松岡/ふつつか者ですが、初めての舞台に立ち上がりました。(劇中)睨んでいるから私が火をつけたと思われると思いますが、違います。(なかなかまとまらず唐突に)この舞台、みんなの心に持ち帰ってこれから2014年生きてください!(気合いの入った発言に場内拍手)
    忍成/(松岡さんの後で、苦笑いしつつ)‥やりづらいーw.いろんな視点で見られる本だと思う。また来て別の視点から見てほしい。
    安蘭/(立ち上がり)森さんに出会えた事や、この愉快なキャストに感謝。後4回。さっき今日が最高と言ったが(ここで口調がキリッと)本当は明日が最高です!(→まんま宝塚男役の台詞廻しに松岡さん「かっこいいいい!」場内も大拍手)でも、本当(に最高の日)は千秋楽だと思います。また来てねー。

    発言一部省略あり。
    とてもにぎやかなアフタートークでした。


  • 満足度★★★★

    イプセンだった
    何と言ったら良いのか・・・・イプセンでした。

    非情と皮肉。

    人生を巧く操縦してきたはずが絡め取られ堕ちていく感覚。

    舞台装置を全く動かさず、音と光で炙り出す演出に

    またまた森さんのセンスの良さを観た。

    ネタバレBOX

    「野鴨」同様、生け贄のような登場人物に気持ちがひっぱられてしまう。

    ラスト、真っ白に舞台が朦朧としていく中、響く大きな音は

    まるで地獄の釜鳴りのように母子を飲み込んで行くようだった。

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