楽屋 公演情報 演劇集団アクト青山「楽屋」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    鏡の
     清水作品の中でもとりわけ上演回数の多い今作は、登場人物の造形次第でカラーが変わる。無論、その為には、登場人物の一人一人がシナリオの内実を内側から滲み出させるようなヴィヴィッドな演技が不可欠である。

    ネタバレBOX

     前回「楽屋」を観たのはこの3月チョコレートケーキの日澤演出であったが、演出の差が出たように思う。日澤演出では、舞台装置、照明、音響、キャスティング、演出、演技総ての要素が緊密に結びつきながら而も個々の役割を受け持つ各々が、互いのエッジを尖鋭化して微妙なバランスと緊迫感を醸し出していたが、今回ROSSOの作劇では、これらの交感に脈絡が感じられなかった。その為、役者がポテンシャルの高い演技や、非常に高いレベルの演技をしているにも関わらず、各々の仕事が、単体として作用してしまい、作品全体の流れに統合されなかった。
     これは、演出家が、舞台上に吊るされた鏡のイマージュをキチンと捉えきっていないからである。今更、謂う迄もないこと乍ら、鏡は物理学的にも極めて興味深い対象であると同時に文化的にも広くて深い物であり、象徴であり、境界領域に位置する微妙である。この鏡の使い方を間違えた、と敢えて言いたい。即ち、この点だけから見れば、作品の本質を読み違えている。もし鏡を使うなら、割れた鏡を舞台床に敷き詰めるイメージで用い、鏡の乱反射を利用して、上演中、常にプロンプターの霊や、役者の怨念、情念が渦巻く世界を表現する為に使って欲しかった。演出家でも無い自分が言うのはおこがましいが、自分ならそうする。

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    2014/04/25 02:25

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  • ハンダラ様

    チームアズーロで俳優E役を務めました宇土よしみと申します。

    この度はご来場いただき、また、コメントもくださり誠にありがとうございます。

    また率直なご意見、そして激励をありがとうございました。

    今後も古今の名作を、皆様により楽しんでいただけるよう取り組んでまいります。

    何卒よろしくお願い申し上げます。

    2014/05/02 22:33

     ちと厳しい意見を書きましたが、益々精進なさいますよう。
    よい作品に挑み続けて下さい。

    2014/04/25 02:30

     ちと厳しい意見を書きましたが、益々精進なさいますよう。

    2014/04/25 02:27

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