推定容疑者 公演情報 Cooch「推定容疑者」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    時代・畜人国の今
     テーマとしてネット苛めの問題を扱い、障害者、弱者の問題を取り上げている点に作者の意識の高さを感じる。何でもそこそこできてしまい、恵まれていることの有り難さを知らない者達の残虐性を表した幾つかの科白や、罪の無い者を痴漢犯罪者に仕立て上げる狡猾とエゴイスティックな発想などを舞台化している点でも評価できる。(追記2014.4.20)

    ネタバレBOX

     人権後進国である日本の下司な為政者には発想すら無い視点である。先日、カナダでは、ネット苛めが犯罪として認定された、との報道があったばかりだが、日本でそのようなことが、法制化されることが殆ど絶望的なのは、無論、この「国」が、畜人の国であり、宗主、アメリカを神と崇めアメリカ人を神々としている阿保共のせいだが、常識的に考えて、このような為政者の下で完全に家畜化された愚民共が他の発想を実践できるとも思えない。即ち、内心はどうであれ、社会的に現れた意志としては、畜人のそれである。即ち奴隷以下だ。ヒトの形をしているが人として必要な誇りが無い為に、利害の為には共食い、同族争い、裏切り、売国何でもありである。
     因みにテロ撲滅が喧伝されて以来、この畜人の「国」では、まっぽとガードマンが矢鱈に目立つようになった。監視カメラは無論のこと、特定秘密保護法と命名された必要情報隠蔽法は既に成立。共謀罪も近々提出されるのは、去年段階で、畜人の「長」共が抜かしていた事実である。もう一つ、カナダとの比較であげておくならば、生体認証に関して、100万件に一件程の割合で生じる間違いについて、カナダでは、キチンと検討され、対応を一所懸命に考えた、という報道が為されたが、畜人の「国」にそんな発想が無いのは無論である。大体、自分達、民の権利を主張する人間が居ない。居るのは人間ではない。畜人という奴隷以下の存在である。その畜人が、偶に人間を見付けるとよってたかって排除する。その事実を描いた作品と捉えると実に面白い作品である。
     奥の木と赤澤の関係が良い。ラスト7名を殺害した奥の木が、赤澤に未来の一秒、一秒をプレゼントするシーンがあるが、血に汚れない天使のような存在である奥の木の純粋性と汚れを無化してしまう愚者の聖性が、逆に人間の哀しさ、優しさを表して秀でた表現になっている。

    0

    2014/04/19 17:17

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大