TRASH 公演情報 ファニーボーンズ「TRASH」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    大道芸の味
     trashは米語だと屑、英語だと我楽多。下らない奴、下らない話などを表す単語だが、俗語では他動詞として使う場合があって(公共施設などを)破戒する、とか人の評判を汚すなどという意味にもなる。

    ネタバレBOX

      で、今作は、これがタイトルだから、クリスとけーぼーは、塵袋に包まって登場する。手品、パフォーマンス、曲芸、ジャグリング、パントマイム等々を組み合わせ、観客を強引に巻き込み乍ら一場の夢を見せてくれる。
     基本的には、大道芸だ。但し、大抵、大道芸人が、小屋のステージに上がって芸を披露すると、洗練された芸を目指してしまいがちなのだが、ファニーボーンズの上手さは、大道芸の持つペーソスのようなそこはかとない哀しみや、生きる不安の要素を残しつつ、少し泥臭く演じている点なのである。だから、観客が離れない。
     観客席も椅子ではない。階段状になった観客席には、小さな座布団が置いてあるだけである。これも、地べたに座ったり、階段に腰掛けたりしながら街中で大道芸を見るのと同じ状態だ。手品も種明かしを上手にやってのけるし、親しみやすさを感じさせるのだ。音楽の使い方も上手い。海外でもフェスティバルで優勝したりしているのは、この辺りの親近感のとり方が絶妙なせいだろう。
     軽業や、簡単な道具を使ったヨーロッパの祭りに出てくる巨人練り歩きとその伸び縮み、捻りを加えるパフォーマンス等々、本当に楽しめる。ラストの紙吹雪が銀なのも、彼らに相応しい。洒落たセンスを感じる。ユニットのメンバーが英国人、クリスと日本人、けーぼーと国際的なのも良い。塵袋から現れて、塵袋に消える迄の一場の夢、とくと楽しんだ

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    2014/04/06 22:56

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