さらに/ハイ・クオリティー 公演情報 ナカゴー「さらに/ハイ・クオリティー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ここまで貫いていただければ
    2日に分けて両作品を観劇。
    いろいろと突き抜けていたなぁ。でも、どちらの作品にもその設定のナンセンスさや下世話さが人間が原点にもつ何かを温度や高揚感とともに組み上げていくことに瞠目。
    ナカゴーワールドにどっぷりと浸されてしまいました。

    ネタバレBOX

    ☆ハイ・クオリティ

    以前阿佐ヶ谷の公演などでも登場した掃除機ペットが更に進化して再登場。実はこの設定、個人的には結構ファンだっりもして。

    それが、フンをしたり、交尾したり子供ができたりという展開も、なかなかに楽しいのですが、それを維持する掃除をする側がロボになっていて、メモリーの容量がギガからテラへと進化してことでの展開が、次第に観る側を惹きつけ、進化の禍々しさにも強かに捉われて。

    舞台の熱というか表現の執拗さが、ロボと人の乗っ取りあいにボリューム感を作り、その貫きが観る側をさらに舞台にがっつりと閉じ込めて。
    冷静に考えると、素敵に薄っぺらい話なのですが、役者たちの豊かな力をさらに解き放ち物語に充足感を与える作り手の作劇に舌を巻きました。

    ☆さらに
    まあ、ひどい話ではあるのです。戯画的であってもしっかり猥雑だし、あからさまだし、露骨だし。阿部定の如くあれを切り取ってしまうあたりの血の色も妙にリアルだし・・。
    でも、その設定の中で、役者たちがキャラクターの個性を献身的に編み上げていて、物語がペラペラにならず、ちゃんとその奥への階段を作り出していく。

    気が付けば置かれた劣情や不快感が、人間のコアにある欲望のありようを引き出し、仮初の連帯感や高揚感に観る側を取り込んでいく燃料になっていて。終盤の舞台全体の熱にもろに取り込まれてしまいました。

    ほんと、癖になるなにかをもった2作品でありました。




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    2014/03/30 09:28

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