ショパンの馬鹿!!!~別れの夜~ 公演情報 劇団東京イボンヌ「ショパンの馬鹿!!!~別れの夜~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    残念ながら
    今回も、好みには合いませんでした。
    あくまで個人の好みの問題です。

    が、逆に言うと、こういうお芝居と好みが合う人も大勢いるのだというのも、素直に驚きです。
    やっぱり小劇場の世界は奥が深い。

    ネタバレBOX

    今回、ある方にご招待いただいたので、低い評価をつける場合は公演が全て終わってからと思いまして感想遅くなりました。
    とはいえ、遠慮して奥歯に衣を着せた感想を書くのも違うと思うので、思ったとおりに記録します。

    何人かの人が書いていますが、役者のハイテンションのがなり声と生演奏のピアノがマッチしていませんでした。
    ピアノを聴きたいときに大声で邪魔されて、何度か不快な気持ちになりました。ただのBGMだったら、むしろ気にならなかったと思います。
    ピアノの音も役者の声も、張り合ってるから気持ちが悪かった。
    BGMにはもったいない生ピアノなので、その間は、台詞を止めるか、少なくとも気持ちよくピアノを聴ける会話にしてほしかったです。
    その点、ラストのミラーボールの光で作られた音符が劇場を踊る場面でのピアノ演奏は素敵でした。

    ナンセンスコメディー!との触れ込みでしたが、ほとんど笑えませんでした。
    突然の赤ちゃん帰りとか、キスしまくるシューマンとか、大笑いしている人もいましたが、私には面白いと思えませんでした。
    あと、胸が大きいとか小さいとか、架空の日本人お初(唐突でしたね)の描写で、デカすぎるとか毛深いとか・・・うーん。
    私は笑えなかったけれど、確かに、大笑いの人もいましたね。
    これは、ホントに個人のツボの違いだけなのでしょうか??
    役者のお友達が笑っているのかな?とか、妙な勘ぐりも起きました。すみません。←心から笑っていた人への謝罪。

    ナンセンスといえば、クラシック界の偉人をこれだけ扱き下ろしているのですから、ナンセンスと言うしかないのかなーという気もします。

    説明書きにあった『躁鬱のシューマンとその妻クララ、リストとその不倫相手、マリー伯爵夫人が訪れるという珍客万来の夜』って、とても魅力的に思えたのですが、この人たち、単にショパンに呼ばれて集まっただけ。各自の魅力が描かれていなかったと思います。

    魅力といえば、主役のショパンが魅力的じゃなかった。
    あの白いシャツとベージュっぽいズボンがサラリーマンチックで、カツラも長髪なんだけれど毛髪少なめで不潔っぽい感じ。そしてエキセントリック(悪い意味で)な動きとしゃべり。
    ジョルジュサンドが魅力的な女性だっただけに、どうして「この」ジョルジュサンドが「この」ショパンに固執するのかがわからない。
    これは役者さんがどうこうという話じゃないです。
    ショパンが魅力的に見えなかったという話です。

    最後のオチも、ジョルジュサンドのキャラがなぜ突然変わったの?といぶかしんでいたら、「あなたにやる気を出させるためのお芝居でした」チャンチャン♪って、夢オチと同じくらい脱力です。70年代の漫画ではよくありましたが、ちょっと古いのでは。
    (というのは観劇した日の感想でしたが、今朝の朝ドラ『ごちそうさん』で奇しくも「室井さんが良い作品を書けるように、わざと放り出していたのよ」という桜子とそれを聞いて泣く室井。ついでにそれ見て号泣のめ以子。
    デキル女が一芝居うってダメな男を奮い立たせるというのは、テッパンの技なのかもしれませんね。)

    そんなこんなで、申し訳ないのですが、今回も☆ふたつです。
    『クラシックの楽曲をテーマに、 曲に込められた魂を物語に紡ぎだす演劇集団』これも、とても魅力的なフレーズです。
    いつか、誰が観てもそのキャッチどおりの劇団だとなったとき、きちんとチケットを購入して伺いますね。
    ありがとうございました。






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    2014/03/25 16:21

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