満足度★★★★
物語・演出・演技・装置どれも好し
かつての夢を諦めきれずに日々を過ごす男が心機一転、何でも屋を開業し、偶然知り合った女性を応援する物語。
素舞台でのオープニングから瞬時にしてポップでファンシーな装置が出現しテンポ良く進む冒頭でツカミはオッケー。
以降、フィクションならではの個性的な人物たちが織り成すストーリーに引き込まれる。
後半で若干テンポが落ちる感無きにしも非ずだが、それでも125分の長さは感じさせず。
演技・演出・装置と三拍子揃ってお見事。
「あ、そこって開くんだ」とか、「そういう向きにして他にも見立てるんだ」とかの工夫がある装置は劇団阿佐ヶ谷南南京小僧の段ボール製の装置に通ずるモノがあり、珍しくもそれを使わないのが残念だった先日の阿佐南公演の仇(爆)をここで討てた気も…(笑)