澄んだ空間。
まず、舞台美術が綺麗。照明の具合も良いです。それだけで既に雰囲気が生まれている気がしました。そんな空間で起きる、静かだけど深々とした物語。女性作家ならではの空気感だった様に思います。
役者。佐々木富貴子さんの破壊力が爽快。穏やかな作風の団体にこんな役者がいるのは非常に強力な武器だと思います。他の役をやらせたらどうなるのかにも興味が沸きました。堀越さんは柿喰う客からわずか10日のブランクで今作への出演。稽古とか一体どうなっていたんだろう?地に足の着いた役を上手くこなしていました。
残念だったのは中盤辺りから芝居にちょっとダレた感じがした事。単に自分が観るのに疲れたのかもしれず、まだ理由を考えてみています。とはいえ初日でしかもマチネだったのを考慮すると結構な水準にありました。今度観る時にはソワレで観たいな。今回また行くか、次回の際になるかはまだ不明。