DOLL 後ろむきな人生の前むきな歩き方 公演情報 劇団天動虫「DOLL 後ろむきな人生の前むきな歩き方」の観てきた!クチコミとコメント

  • 元気がでる小劇場!!




    「エネルギッシュな ハイテンション・コメディ」である。


    設定こそ現代の下町TOKYO(日暮里、新小岩)なのだが、美術セットの蛍光色といい、まるで パラレル・ワールドだった。


    若い世代が「夢を追い求めることが困難な時代」とされる。
    しかし、それでも、首相がいうように「多様な生き方」を保証する側面があるので、私は一概に終身雇用制崩壊を否定しない。


    だって、考えてみてほしい。


    主人公・江戸川(浅倉 洋介)は、プロ野球選手を断念し、次なる仕事として選んだのが「何でも屋さん」である。詳しくは本舞台を観劇するべきだが、他の登場人物も誰 一人として「正社員」はいない。

    ところが、この『DOLL 後ろむきな人生の 前むきな歩き方』が 編み出すパラレル・ワールドは、愉快で、快活であり、みな颯爽としている。
    当然のことながら、「ジワリ」と涙も流させるが、その構成物質は 8月の青空に 蛇口から溢れ出す水道水の それと共通していた。
    それは、少年野球のユニフォームを濡らしても、自転車の風圧を受ければ、3、4分くらい経過すると乾く性質だ。

    なんだか「青春」である。


    そうか、江戸川を含めた登場人物は、20代を迎えてなお、未だ「青春続行中」だったのか。



    「かわいらしい笑い」は、『劇団天動虫』のアピール・ポイントだろう。高校生演劇部出身者(特に女子)が集結しただけあり、そこらへんの感覚を彼女たちは熟知している。


    高校演劇絶賛者の私とて、実際のところ、現役高校生のコメディを
    観劇し、「心から爆笑しましたよ!」は 滅多に ない。
    笑うとすれば、それは、家族であるとか、親しい友人だとか、近所の畳屋さん へ向けた「笑い方」だろう。
    今、ここに記載する出演者が高校演劇部OG、OBかは存じ上げないが、岩井 梨沙子とか、木崎 真 宥子あたりは「観客が抱かざるをえない好感度」を体現していたように思う。
    誤解のないよう表現を変えれば、これは「テクニック」である。


    「栄養ドリンク」1本の代わりに、『劇団天動虫』を飲みますか?
    両者ともエネルギーを注入してくれるが、どうせならカフェイン抜き がいい。


































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    2014/03/20 23:44

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