「カレー屋の女」 2013→2014ツアー 公演情報 ココロノキンセンアワー演劇部「「カレー屋の女」 2013→2014ツアー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    命を繋ぐ女性は強し
    平日は14:00開演が多い中での15:00開演、その意味が分かりました。3月11日14:46、全員で黙祷を捧げました。

    ネタバレBOX

    震災後、多くの劇団が東北を訪れ、ほっこり系のお芝居を上演したそうですが、ブラックなものもあっていいのではないかということで、地元劇団ココロノキンセンアワー演劇部によって本作品が選ばれ上演されたそうです。

    女性だけが住む島における男性にとっての幸せか不幸か、ブラックな出来事を描いた話。和歌山県にかつてあった遊郭の島、女護ヶ島を想像しながら観ていましたが、本作品の作者佃典彦さんが名古屋出身ということを聞き、さもありなんと思いました。

    島に生息する足の長い蚊に刺されると男性は病気に罹って死に、女性は死にませんが男の子の胎児は母子感染によって死産になってしまうようで、島には女性しかいません。男性は常によそから調達するため近親交配を避けることができ、良くできた道理だと思いました。

    それに伴い、用済み男性は簡単に殺され、カレーの具にされてしまうのかなと最初思いましたが、蚊に刺されて病死するまでは島全体の女性から大事にされ生殖活動に勤しむことができると考えるとまんざらでもないのかもしれません。

    娘たちよりもお母さん役の女優さんが一番肉感的だったのが印象的でした。

    命を繋いでいくのは女性、精子さえ得られればそこそこの男であれば誰でもいい、新国立劇場『まほろば』も思い浮かびました。

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    2014/03/12 15:09

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