満足度★★★★
社会派ファンタジー
まず、脚本が面白い。主役はロボットという設定であるが、感情等を持ち合わせた相当高度に進化した未来の話…、と思いきや、描かれたのは、泣き、笑いたっぷりの人情劇だ。もっと言えば、勧善懲悪劇をポップ調に描いたようだ(ネタバレか)。しかし、内容はシュールだ。例えば、ロボットは人間に服従し、要らなくなれば廃棄(格差社会)。情報操作による秘密主義(特定秘密保護法)など、現代社会を風刺したセリフがあちらこちらに。しかもサラッと言わせるなど絶妙だ。
演出は、映像を効果的に利用し、わかり易い状況説明に努めている。そのことで、キャストが多いがストーリー展開は理解できる。
気になったのは、演技が少しバタバタかな~と感じたこと。
全体を通してレベルの高い作品で、2時間超の公演時間だが、一気に魅せてくれた。
2014/03/10 10:21
小劇場公演なのに毎回長めの上演時間で、お客様には毎回お尻の痛い思いをさせてしまい、申し訳ないと思っているのですが…。
藤原が伝えたいものを上演するには、やはりこのくらいの時間になってしまいます。
泣きあり、笑いあり(そしてシュールでちょっと残酷)。
観る方によっては幼稚とも思われてしまいがちですが、終演後に優しい気持ちにさせてくれるのが、キャプチンの特徴です。
脚本・演出・役者共々、今後も精進致します。
またご都合よろしければ是非ご来場ください。