色々ともったいない
Aチームを観劇。約二時間弱。休憩なし。
会場に一歩踏み入れると、そこはもう神の国ヤマトでした。
舞台装置は本当に素敵。
衣装もこだわりが光りました。
特に狐達の白や銀を基調とした衣装は綺麗でした。
音楽(音響ではない)も、選曲がとても合っていました。
が、しかし。
ちょっと殺陣に比重を置きすぎました。
「恋愛活劇」との謳い文句でしたが、恋愛要素の割合はめっちゃ少ないです。
その殺陣ですが、TVや大劇場ではありませんので、実際には相手に触れていないのがバレバレな訳です。その殺陣に、あの効果音は合わないです。で、斬る効果音が片手で数えられるくらいしかなく、それが延々大音量で流れるので、すごくチープに感じてしまいました。
そしてアドリブパート!
キタキが狸軍の城へ赴くシーンでのアドリブパートで、観劇への集中が途切れてしまい、再び本編に戻っても、私の集中は切れたまま。最後まで再び集中スイッチが入ることはありませんでした。
アドリブパート自体は、ネタの面白さは置いておいて、無茶振りしたり、された人が反旗を翻して無茶振り返したりと楽しめたのですが…
全編に渡る笑い総じて、しつこい、くどい、かな。私には。
最後に。申し訳ないが、姫はもっと姫であって欲しい。
狐の一族から姫を奪われるくらいなら、と狐が全滅するかもしれない戦いを決意させる程の姫らしさが欲しい。
そういう意味では、狐の将軍の妻は良かったです。
本編とは関係ありませんが、当日パンフレットのこの形態は初めて見ました。
観客に持ち帰ってもらう工夫でしょう。アンケートをWebで集めるのも初めてです。回収率は紙と比べてどうなのでしょう?
色々書きましたが、あの空間に創り出された世界観(美術、役者含め)は本当に素晴らしかったです。