「砂女←→砂男」(楽日昼予約完売。昼は当日券はでません。お問い合わせは09072550814まで) 公演情報 うずめ劇場「「砂女←→砂男」(楽日昼予約完売。昼は当日券はでません。お問い合わせは09072550814まで)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    迷宮的な『砂男』
    自動人形に恋してしまった男の奇妙な物語が癖の強い演出で描かれ、天野天街さんはらではの不思議な世界観に引き込まれました。

    主人公の男が妄想する2人の男、コッペリウスと砂男の名が互いにしりとり的に循環して繋がることが台詞やシーンの構成に反映されていて、大半の台詞が最後の1音あるいは2音が次の台詞の1音あるいは2音と同じ音で重ねて発語されるという凝った脚本が迷宮的な雰囲気を醸し出していました。開演前のアナウンスに物語の世界が侵蝕して来て畳み掛ける様に展開する冒頭部分が印象的でした。
    原作には無い科学用語を織り込むことによって、自動人形がアニメキャラに代表される現代におけるヴァーチャルな存在と重ね合わさって見えたのが興味深かったです。

    役者の演技に録音の台詞、映像、美術、チェロの生演奏を含む音が複雑に絡み合い、迷宮に入り込んだような感覚がありました。
    巧みな明転と暗転のタイミングで高い所からに落下した様に見せたり、人が瞬時に消えたり現れたりするように見せる、イリュージョン的な演出が楽しかったです。

    何度も同じ事を繰り返したり、複数人で途切れなく台詞を繋いで行ったりと技術的に大変なことをしている為か、台詞を噛んだり言い回しが怪しくなったりすることが目立ったのが残念でした。

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    2014/02/09 21:06

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