水と油でバシャバシャ! 公演情報 〒機巧ぽすと〒 (からくりぽすと)「水と油でバシャバシャ!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    議論すべし
    水チームを拝見。
     テーマが面白い。対立する意見を出し合い、アウフヘーベンするか納得づくで妥協するか? というのは、普段日本人が余りやりたがらないことである。それを演劇の特徴である対話方式に則って作品化しているからである。

    ネタバレBOX

     商社の新入社員研修の最終関門で4人の有望新人が選ばれた。男2人、女2人である。この4人で対立する意見を出し合い、問題をアウフヘーベンして解決するか、其々が納得づくで妥協するかで終了する。終了して良いか否かの判断は、探偵のホームズ氏が判断する。各々、席について議論を開始するが、最初に選ばれた問題は、新入社員同士の人間関係で、ここには居ない或る新入社員を批判した油原に対して、言葉の用い方が、他人を傷つけるということについてで、如何にも現在の日本的である。物事の本質より、関係が円滑であることを望む。
     大手マスコミが扇動して来たことだが、例えば、問題を起こした責任者をキチンと批判しない。検察が追求しないことも、最高裁が判断しないことも、また、銀行、官僚、企業、政治屋、右翼政商、ヤクザなどがつるんで、悪事を働いていることも、曖昧化し、以て我らの収めた税を無駄に用い、私物化し、あまつさえ国際金融マフィアに持って行かれる。前にも書いたことであるが、原発を止めないのは、経済合理性でもなければ、エネルギー危機でもない。単にプルトニウム型原爆を潜在保有しておく為である。関わっている企業群と動燃・原燃との関係を見てみるがいい。また、経済的には、完全に破綻していることが、火を見るより明らかなことは、国民の誰もが気づいている。エネルギー危機についても、充分に足りていることは、全原発が止まってもエネルギーは供給されたことをみれば明らかである。混乱を招いたのは、寧ろ、計画停電の際、キチンとした情報を、利用者の誰にもわかるように、出さなかった東電にこそ、最も大きな責任があった、と言うべきである。
     NHK会長に近頃就任した籾井が問題発言を繰り返していること・政治的意見を出演者に対して強制すること等々に対し、自民党の責任ある立場の政治屋が、臆面も無く庇いだてすること、これらを問題化して即刻辞職させるべきなのは、マスメディアの良識として当然のことなのだが、そんなことも分からないらしい。
     いつもの如く、話が逸れたが、初手で、KY関係の議論をし、それから、性と倫理の問題など社会的な問題に入って行く所も良い。また、現実に自殺者の多いことの背景にある問題を浮かび上がらせて、観客に考えさせる趣向も気に入った。
     更に、新入社員のみならず、途中参加してくる中年の宇野が加わることによる4人への影響、影響を受けた4人から宇野が受ける反作用もとても良く描けていて楽しめた。

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    2014/02/08 16:06

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