ワールドクラスの文化交流、TPD
日本の心「祭り」を第二部「ダンスサミット」に取り入れた。
ディズニー映画『アラジン』。
宮廷内の踊り子も着用するだろう、煌びやかな衣装のTPDが そこにいた。
舞台ステージ上に散らばったボックスを叩く。そうすると、センサーが反応し、赤、青、緑などのカラーが点滅するのだ。
TPDメンバーは両手に「バチ」を抱え、全力で歌いながら、曲のリズムに合わせ連打しなければならない。
一度、他メンバーのリズムに遅れてしまえば、「ボックス・カラー」が何色かにより、そのミスが浮き彫りになる。出演者泣かせのパフォーマンスだ。
終演後、ダンスサミットを楽屋モニターで観ていたという板倉チヒロは、若干の涙を目に浮かべた。
「彼女達も公演中、悩んだり、泣いたり、といった姿がある。でも、ライブは それを覆す出来で、感動してしまった」
TPDは公演日程が進むにつれ、第一部「エピソード2」のアドリブにも幅を効かせ始めた。
2013年9月、アルゼンチンで開催されたIOC総会。フリーキャスターの滝川クリステルさんが演説した そのセリフに着目した。
※ネタバレ箇所
ステージから透ける彼女たちの試行錯誤だった。
再公演は第二部「ダンスサミット」を拡張。
1時間40分のうち、半分は いわばTPDワンマン・ステージである。
ペンライトが発光しない空間。
アンコール曲なのに、決して立ち上がろうとしない観客もいる。
しかし、この演技+映像+ダンスがもたらす「感動」の最終幕は、板倉のいうとおり、「本物」であった。