満足度★★★★
孤独部「さいごのうた」観ました
私が観たのは日曜11:00の回。こんな時間なのに、芸文小のロビーには演劇人だらけ。
あらためて、かっしーが独力で築いた人脈の広がりを思い知る。
動きも少ない地味な一人芝居なのに、広めの空間を自分の世界として掌握。体感時間も予想より短く意外。
いやこれは、京都や仙台あたりで上演しても、高評価を得られるのでは?
孤独部メソッドで、誰の人生もが作品として舞台に上げられそう。
言霊を圧倒的に信じて身に纏う、死地に赴く戦士のような姿。
「さいごのうた」というタイトルが意味深。
彼の、これまでの生きざま(人として舞台人として)の集大成となる舞台。
しかし、観た後の印象は、ここから彼の次が始まる「さいしょのうた」。
舞台と現実の絡みで、アフタートークの存在に違和感を覚えた人も多いようだけど、私は賛成です。
かっしーの存在そのものが作品のキモ。
上演中と上演後で、ほぼ同じことを語っている彼の姿の、いったいどこが異なるのか。
彼をもっと知りたい、もっと次を観たいと思わせる演出の一環だと感じました。
今年は、大阪・芸創CONNECTやAAF・リージョナルシアターと、次々に大舞台を迎える孤独部。
さらなる飛躍を期待します!