サヨナラの物語 東京公演 公演情報 劇団PEOPLE PURPLE「サヨナラの物語 東京公演」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ありがとう・・・泣ける物語
    ファンタジー仕立ての泣ける物語。
    素直な気持ちで舞台を観る人なら、そういう気持ちになると思う。
    「死」という避けられない別れを描いており、哀しい話であるのだが、心温まる
    ストーリー。
    会場からはすすり泣きが聞こえた。
    舞台挨拶はダブルコール。
    こういう良い劇団と出会えるから、観劇はやめられない!
    上演時間2時間。

    ネタバレBOX

    物語は2つのストーリーを同時並行で描いている。
    哀しい場面とコミカルな場面の強弱が素晴らしい。

    ・売れない小説家が末期ガンと宣告され、余命3週間を家族・父親・妹、周囲の人へ別れを告げる姿を描いた物語。
    ・母娘の親子。母親が重い病気で生活保護を受ける生活。
    10代の娘が働いても、どうにもならないほどお金に困り、自殺を考え・・・。

    どちらのストーリーも昔飼っていた既に亡くなっている犬(レン、ケン)が、
    使者として登場。

    ・死の迫った小説家には、レンという出版社の女性が、「周囲の人たちとの別れ」と「自分の想いを最後の作品として遺すこと」を薦める。

    小説家が、確執のある父親へ、そして愛する妻へ「ありがとう・・・」と
    伝えるシーンでは、会場のすすり泣きがピークに。
    小説家が亡くなった後の、小学生の息子、娘、妻の悲しむ姿をセリフ無しに描いた演出は印象的。

    ・娘には、ケンという本屋のバイト仲間の男性が、自殺しようとする娘を
    制止し、飼われていた昔のことを語り出す。
    そして、生きる希望を与える姿を描いていた。

    「小説家が遺した最後の作品」が本として出版され、世の中に支持されていく中、小説家の家族が本屋へその本を買いに行く。
    そして、レジに立つ娘。それを見守る小説家、レン、ケン。
    個人的に、物語の終わり方が大好き。
    言葉なんかいらない(笑)。

    小説家を好演した菅野さんがいたせいか、ちょっとキャラメルテイストの物語に感じたなあ(笑)。でも良いものは良い!


    <気になった点>
    ・物販について
    物販コーナーが狭く、人気劇団のため物販をみる人が多く、通路を塞ぐ形になるため混雑していた。劇団側も予想していたようである。
    私も物販をみたかったのであるが、混雑を避けるため劇場を後にした。
    舞台下に臨時コーナーを設けるか、舞台上に商品を並べる等(観客は舞台にはのせない)、コーナーを複数にした方が良いのかも。。
    それにしても人気あるなあ。分かる気がする(笑)。

    最後に、レン役を好演した片山誠子さん。
    多分、以前、新宿画廊で観た「血で血を洗う、骨肉のラララ―」に出演した方だと思う。
    2年半前に観劇したが、特徴のある話し方をするので、印象に残っていた。
    客席からではあるが、こういう再会は嬉しい(笑)。

    関西の劇団のため、次回公演がみれるかは分からないが、
    東京公演は今後も観劇しようと思う!

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    2014/01/25 10:57

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