満足度★★★
ダンスと音楽によるコント的小品集
ピアノ初心者の為の小品集の生演奏に合わせてショートコント的なダンスが踊られる、小さな子供でも楽しめる作品でした(実際、子供達の笑いが絶えず続いていました)。
各曲の冒頭に原題とダンス作品としてのタイトルが壁に表示され、そのギャップで笑わせ、パフォーマンス自体もマイム的な要素の強いコミカルな動きで様々なシチュエーションを描いていて分かり易かったです。
曲のリズムやアクセントに合った軽やかな振付が気持良かったです。身体の動きだけでなく、顔の表情も重要視されていて、多彩な感情の表現が印象的でした。
斉藤美音子さんと森下真樹さんが演じた、見栄っぱりな女性のキャラクターが嵌っていて良かったです。中村理さんの多彩な表情が少年の様でチャーミングでした。
小休止的にブルグミュラーについての字幕が流れる時に演奏されたバッハやクープランの曲の充実度に比べてブルグミュラーの曲が軽い(楽譜の解説にも精神性の深さが無いみたいなことが書いてあるとのことです)のが、良いコントラストを生み出していました。
女性ダンサー達が着ていたレトロフューチャー風のグラフィカルな衣装が可愛いかったです。