満足度★★★
難解な作品かも…
「塔」「明るい夜」の2本立て公演。前説で上演時間は2時間15分とのこと(他の「観てきた」にもあるとおり、終演後のト-クも含めると3時間。、優しく言ってもキツい)。
本題…。舞台設営は、多分、通常スペースを多少観客席側にせり出させ、舞台に奥行きを作ったのだろう。その分、客席が狭隘になったかも…。
さて、「塔」公演であるが、舞台や衣装は黒を基調に、女性のスト-ル等は真紅を用いて際立たせ目を惹いた。そして、公演で印象付けられたのが”記憶“と”自殺“のワ-ド。その言葉を象徴する出来事を交錯させながらストーリーは展開する。「塔=高層ビル」内の話を中心に据えつつ、そこで交わされる言葉が印象深い(長台詞によって、説明になっている場面もあったが)。また、ホラー映画のパロディなど、ちょっとした遊び心も…。
劇の全体的な印象は、シニカル調。自分は好きです。
「明るい夜」は、こちらも”記憶”と”自殺”の2ワード。しかし、「塔」と関連するのか分からない。一種の臨死状態で、現・来世の間を彷徨っているような雰囲気の芝居だった。劇の印象は…コメントが難しい、というのが率直なところである。