櫻ふぶき日本の心中 公演情報 椿組「櫻ふぶき日本の心中」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ツアーガイドに導かれ
    皆さんピタッとハマっていました。

    ネタバレBOX

    盲目の市たちに導かれながら時代時代の心中を見て回るのは、まるで学習院女子大学で観た『女子大生100年日記』のおっさん版のようで、随分汚いツアーガイドに案内されるものだと思いながら観ていました。

    江戸時代の心中で生き残ったお女郎さんの話、戦後まもなくの元海軍の軍人さんと肺病のお女郎さんの話、村の娼婦的役割の娘と学生運動に挫折した青年の話、後で双子の兄妹と知った男女の話等があり、どちらかというと、桜が似合う古典的心中物が中心でした。

    派手ではないですが、腰の定まった殺陣はさすがでした。お女郎らしく、軍人崩れらしく、皆さん役柄にピタッとハマっていました。特に、そこそこできるけれども風体の上がらない刑事さんが好きでした。

    市たちが途中の寸劇で見せた百両強奪事件についての顛末の解説で、誰がどうした、誰の女房がこうしたとか言われても良く分からず、初っ端の武装蜂起した武士たちの中から逃げてきた男の事情も良く分からずで、この辺りが絡み合ってそうなったのでしょうが、ラストの実は盲目ではなかった市たちの斬り合いが良く理解できませんでした。

    やっぱ見えていなけりゃ人は斬れませんよねぇと、そこんところは妙に納得しました。

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    2014/01/16 10:55

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