曲がるとは
1/10(金)夜公演 赤坂RED/THEATER
最前列 ど真ん中
まぁ、盛りだくさんの要素で、整理して書くのは不可能です。
物語の設定を書くことだって困難だと思われるけれど…。
暴力の連鎖、さまざまな狂気と凶器が入り乱れたスペクタクル。
これをクロムモリブデン流のユーモアでスペクタクルな展開を見せます。
いやぁ、笑いました。
いつめ社会に潜む『負』の要素を上手く盛り込み、
嫌味のない作品に仕上げるクロムモリブデン。
今回は、やや笑いを強めた作りになっているように思います。
群舞というのか、統一された動きは、今回も魅力的でした。
むちゃくちゃなまとめっぷりに意表をつかれました。
『甲子園』というキーワードですべてが許され、
『甲子園』というキーワードですべてが縛られ、壊れていきます。
高野連というお上が正義を盾に大鉈を振るうというシステムにも、
世の風潮にも一石投じようとする様子が、
ちょっぴり切なかったりします。
過激な映画を観て、
過激な本を読んで、
過激な音楽を聴いて、
その影響を受けて、大罪を犯すという論理に立ち向かう作品で、面白いです。
『曲がるカーブ』とは、
『曲がって(歪んで)しまった甲子園』なのかもしれませんね。
それにしても、母親役の奥田ワレタさんのハーモニカの上手さに驚きました。