人魚の夜 公演情報 青☆組「人魚の夜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    大人の寓話 (シリーズ化への挑戦)
    人魚は、買ったり、釣ったり、拾ったりするもんなんですね。
    少年を誘う、恐ろしいほど妖艶なシーンが一日経った今も忘れられません。

    ナマならではの趣向を凝らした、2つの時間軸を自在に遷移する緻密に組み立てられた舞台を時間を忘れて楽しみました。
    タイム・トラベラーが最年長の藤川修二ってところが憎い演出ですね。

    ネタバレBOX

    映画のようなよくわからない冒頭シーンから始まり、最後にまた出てきて、納得させてしまう物語の紡ぎ方は、芝居なのに映画を楽しんでいる気分になりました。一方で、映画と何が違うかという質問に応えるように、今回も会場を満たすお香の香り。味噌汁からの湯気。空間を共有しているリアルさを体で感じることができました。

    観るまでは、シリーズと意識していなかったのですが、人によってはアイデアの渇望と勘違いしてしまうかもしれませんね。敢えて斬新さを「継承」にもってきた勇気に拍手です。

    初めて青組を観にいった友人は、いつものセリフ、「むかしむかしの、未来の昔」 に反応していました。円陣で回りながら進行する「葬儀」。「狐の嫁入り」は「婚礼」。女が生まれなくったという設定も同じ。狐、亀、人魚。挑戦していますね。

    ところで、「狐の嫁入り」の前説てやっていたように煙はすべて無害と事前に通知しておいた方が皆さん安心したかもしれません。お茶を入れるだけで、引きこまれてしまう日常ですが、役者さんにとってはあの量は辛いかもと、芝居とは別のところで少し心配してしまいました。

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    2014/01/11 20:52

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