道遠からん 公演情報 劇団だるま座「道遠からん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 食わず嫌いはよくないな、と。
    実は、私は古い(?)戯曲があまり好きではない。苦手だ。
    この「道遠からん」は1950年文学座初演だそうだ。
    約60年前の作品が古いのか、そうでないのかといった分類はよく分からないが、出だしの言葉遣いで「あ、これ苦手かも」と直感した。
    ところが、だ。大いに楽しめた。
    食わず嫌いはよくないな、と実感した。

    Aキャストを観劇。
    ナレーション(スピーカー)「幕。」→暗転の流れはツボにハマった。

    ネタバレBOX

    舞台は女尊男卑の世界。とある漁村。
    作中の300年前までは男は外で働き、女は家庭で働いていた。
    しかし、今は女が外で働き、男を養うのが普通。男に仕事(家事含む)をさせるのは恥ずべきことと捉えられる。
    この舞台設定から展開される人間関係、本当に楽しかった。
    何もせず家事すらさせてもらえない男の、何かしら仕事がしたい!という欲求。
    海女として25年間働いてきた誇り。
    自分が夫を養っているんだ!という意地(?)や支配欲(?)
    許されないからこそ燃え上がる恋。
    海女コンテスト出場可否の論戦。
    女の、年長者の、命を落としてしまう程の、意地。
    そして「何故その結論に至る?」という展開(そこが面白い!)。

    登場人物が、そこに生きている。
    60年以上前の作品とあって、今では使わない言葉遣いや、論理立てて説明する場面も沢山あるが、役者さんが台詞を自分のものにしているからこそ楽しめたのだと思う。
    いや、本当に引き込まれた。

    印象に残ったのは、海女イワ・夫シゲ・イワのライバル海女リキ・校長ガク・助役ジン。
    ただ一人理解できなかったのは、ユラ。

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    2014/01/08 01:47

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  • ご来場いただき、ありがとうございました!

    楽しんでいただけたようで、とてもうれしく思います。

    この作品は私も大好きです。
    素敵な言葉使いが、最初は違和感ですが、後々くせになります♪

    今後も精進してまいります。
    何卒よろしくお願いいたします。

    2014/01/08 14:03

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