満足度★★★★★
まさに妄想エンターテイメント
自分の「キャラ」というものは、自分自身よりも
周囲によって決めつけられることが多い。
しかし、周りから押し付けられたそのキャラは、
しばしば自分の本質とは異なっていることがある。
「俺を縛れ!」は、それを極端化した話で、
いつも思うのですが、主題とその描き方・伝え方がうまいなぁと思いました。
基本的に、随所に笑いを入れてテンポよく進めるんですが、
シリアスなところはギュッと絞めるところが素敵でした。
中屋敷さんの脚本は、
「贋作マクベス」以来、そこはあんまり変わってない気がします。
会場はキャパが100人もないハコなんですが、
俳優だけで18人も出てて、一見カオスになるか
俳優一人一人の印象が薄れるのでは思われますが、
全員キャラがしっかり立っていて混乱しませんでした。
中でも、こいけけいこさんって女優さんには
一目で魅せられてしまいました。
綺麗な方なのに、メイクが型破りなコミカルさで
ものすごく気になってしまいました。
おすすめで~す。