HELLO HELL!!! 公演情報 劇団子供鉅人「HELLO HELL!!!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    面白い設定と材料を用意しているのだが
    その料理方法がもうひとつだった。
    「面白い」と思うモノ全部並べても面白くはならない。
    「演出」という「整理整頓」が必要。
    さらに言えば、そのためには「コレ」という伝えたいこと、背骨になることを明確にしていないとダメだ。
    ……と偉そうなことをいろいろ言ってみた。

    ネタバレBOX

    全員が舞台の上に立ち、がなるように歌うオープニングは良かった。
    なので、期待した。

    地獄巡り的なストーリーで、悪い奴しか出てこない。
    キャラクターが面白くなりそう。
    衣装のテイスト。
    悪いハッピーエンドと生演奏の音楽劇!

    すべての材料がいい。
    いいのだが、それが未整理のままの印象。
    入れたいものを全部並べてみました、というような。

    なので、面白いはずなのだが、途中でダレた。
    舞台の上から、ふと我に返ってしまった時間が長い。
    ラストまでそれを取り戻せず、残念であった。

    こういう音楽を主体とする劇団はいくつかあるのだが、それらの劇団は、ダレるところなども一瞬もなく一気に見せてくれる。
    それは「勢い」だけではなく、きちんと「整理」して見せてくれている。
    それを「雑然」として「若さと勢い」「だけ」で見せている様に見せるテクニックが、それらの劇団には備わっていると言っていいだろう。

    子供鉅人には残念ながらそこまでには達していない。
    たぶん、同じものをもっと小さな劇場で観たのならば、直接的な「熱」を感じて、もう少しは面白く感じたと思う。
    今回は、劇場サイズとのミスマッチかもしれない。

    しかし、根本的には、サイズという外的な問題ではなく、「演出」という内的な問題があることを理解してほしいと思う。
    自分たちで「面白いな」と感じたことを並べただけだと面白くならない。
    「演出」という「整理整頓」が必要になってくる。
    「観客にどう見せるか」には「観客に何を見せるのか」が大切だ。
    したがって、この作品では「コレを伝えたい」という「背骨」を明確にしないとダメなのだろう。
    「そんなことわかっている」と言うかもしれないが、伝わってこなければ、わかっていないと同じなのだ。
    すべての観客に伝えてくれ、とは言わないが、すべての観客に「何かグッとくるモノ」を突き刺してほしいのだ。
    ほんの1シーンでも、1つの台詞でもいいので。
    それを感じたくて劇場まで足を運んでいるのだから。
    と、偉そうな物言いだけど、書いておく。

    ラストの歌は、オープニングと同じでいい。
    そして、生演奏も曲もとても好みだ。

    今後が楽しみだ。

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    2014/01/03 18:48

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