人狼 ザ・ライブプレイングシアター #08:MISSION The Castle Job 公演情報 セブンスキャッスル「人狼 ザ・ライブプレイングシアター #08:MISSION The Castle Job」の観てきた!クチコミとコメント

  • 「多数決の空気を占有する力」がモノをいう




    2013年最後の観劇…(13時〜回)


    「人狼ゲーム中毒者」、日本を覆う。
    この戦いは、単純化すれば、「人間チーム」対「狂人+人狼チーム」の争いである。しかし、どちらが「○○チームの者です」とは証明できないところが、紅白歌合戦に真似できない特徴だ。「多数決の論理」に全てを委ねるルールは、世論調査のような「空気」を形成する。その煙を吸った人間が「人狼ゲーム中毒者」となる。


    今回の結末も先に明らかにしてしまおう。何と、「狂人+人狼チーム」の完全勝利であった。つまり、狂人1人と、元々いた人狼3匹が1名も処刑されることなく、無傷のまま賞金500億ドルを独占した。プレイ時間からいえば1時間40分なので、まあ平均より短いくらいであるが、毎回参加してるオーディエンスからすれば「秒速」の感だろう。


    私は、人狼3匹を的中している。No.5 レクターとNo.6スタンリーとNo.9 クリスが その3匹だ。
    オーディエンスは3日目夜の投票回収時、すなわち2日目の夜までの処刑者、または犠牲者の「正体」を把握する。驚いたのは、3日目昼、人狼スタンリーが霊媒師を名乗り、No.7 ガルシアは「人狼でした!」と誤った「正体」を告げてしまった展開だ。このガルシアは2日夜、オーディエンスにのみ、「人間」であったことが公表されている。そして、既に「私が予言者です」を公言していた人狼ノエルの側につく動きをみれば、2人は組んでいる可能性が極めて高い。必死に、2人の「予言者•霊媒師」(人狼)と2人の「予言者•霊媒師」(本物/No.3 ジャクソン、No.10 バード)を、「じゃあ、AチームとBチームに分けよう」と攻勢をかけたようにみえるクリスも、私は「人狼判定」をした。
    狂人であるNo.1 レクターが早い段階に「予言者だ」を名乗ったが、彼は狂人だから、早いうちに仕掛けたい意思が働いた結果だと思った。
    こうして、「狂人1人」「人狼3匹」は的中することができた。ただし、ガルシアが人間である「正体」を知らなかった場合、その的中はどうだったか。


    「人狼チーム」の勝利は、「多数決の空気を占有」しなければ得ることは できない。今回、といっても いつもであるが、「ジャガイモ根っこ論」を振りかざしたクリスがキーマンだ。「Aチーム」と「Bチーム」を分けるよう必死だったのは彼である。
    今回、「人間チーム」を含めた多数決で「予言者を名乗るジャクソン」(本物)を処刑してしまったため、あとは一蓮托生の「霊媒師を名乗るバード」を処刑する他なかった。「4対3」のパワーゲームだと、狂人1人+人狼3匹の勝ちは決定的だ。なお、人狼クリスが霊媒師ゲートに向かい、いきなり「君は 美味しそうだ…」などと化けの皮を剥がすまで、「人間チーム」は彼(ゲート)を処刑する考え が固まっていた。

    ここで、もし、人間が「俺は人狼だったんだぜ?」を強調したら、狂人を混乱させる展開もあったかもしれない。それを封じたのは、やはり「多数決の空気を占有する力」だ。


    次は、中身に目を向けよう。少し“グタグタ”だったのではないか。
    緊張感が生じ、初めて盛り上がるのが人狼ゲームだろう。あの、鋭いノエル=永石 匠(美声)とクリス=林 修司がタッグを組めば、簡単に「人間チーム」を壊滅させる理由も分かる。
























    0

    2013/12/30 19:51

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大