満足度★★★★★
騙された?と思って…
一回観に行くとわかる、クセになる面白さ。
決まっているのはオープニングだけ。
あとはアドリブ劇で進んでいきます。
なので、毎回ストーリーもエンディングも異なる、その時にしか観られない物語です。
人狼ゲームを題材としているので、誰が人狼なのか探すのはもちろんですが、役者一人一人の力量が試される舞台でもあります。
一度観てしまうと、何度も足を運んでしまうので、ご注意?を。
私はもう抜け出せません。
「多数決の空気を占有する力」がモノをいう
2013年最後の観劇…(13時〜回)
「人狼ゲーム中毒者」、日本を覆う。
この戦いは、単純化すれば、「人間チーム」対「狂人+人狼チーム」の争いである。しかし、どちらが「○○チームの者です」とは証明できないところが、紅白歌合戦に真似できない特徴だ。「多数決の論理」に全てを委ねるルールは、世論調査のような「空気」を形成する。その煙を吸った人間が「人狼ゲーム中毒者」となる。
今回の結末も先に明らかにしてしまおう。何と、「狂人+人狼チーム」の完全勝利であった。つまり、狂人1人と、元々いた人狼3匹が1名も処刑されることなく、無傷のまま賞金500億ドルを独占した。プレイ時間からいえば1時間40分なので、まあ平均より短いくらいであるが、毎回参加してるオーディエンスからすれば「秒速」の感だろう。
私は、人狼3匹を的中している。No.5 レクターとNo.6スタンリーとNo.9 クリスが その3匹だ。
オーディエンスは3日目夜の投票回収時、すなわち2日目の夜までの処刑者、または犠牲者の「正体」を把握する。驚いたのは、3日目昼、人狼スタンリーが霊媒師を名乗り、No.7 ガルシアは「人狼でした!」と誤った「正体」を告げてしまった展開だ。このガルシアは2日夜、オーディエンスにのみ、「人間」であったことが公表されている。そして、既に「私が予言者です」を公言していた人狼ノエルの側につく動きをみれば、2人は組んでいる可能性が極めて高い。必死に、2人の「予言者•霊媒師」(人狼)と2人の「予言者•霊媒師」(本物/No.3 ジャクソン、No.10 バード)を、「じゃあ、AチームとBチームに分けよう」と攻勢をかけたようにみえるクリスも、私は「人狼判定」をした。
狂人であるNo.1 レクターが早い段階に「予言者だ」を名乗ったが、彼は狂人だから、早いうちに仕掛けたい意思が働いた結果だと思った。
こうして、「狂人1人」「人狼3匹」は的中することができた。ただし、ガルシアが人間である「正体」を知らなかった場合、その的中はどうだったか。
「人狼チーム」の勝利は、「多数決の空気を占有」しなければ得ることは できない。今回、といっても いつもであるが、「ジャガイモ根っこ論」を振りかざしたクリスがキーマンだ。「Aチーム」と「Bチーム」を分けるよう必死だったのは彼である。
今回、「人間チーム」を含めた多数決で「予言者を名乗るジャクソン」(本物)を処刑してしまったため、あとは一蓮托生の「霊媒師を名乗るバード」を処刑する他なかった。「4対3」のパワーゲームだと、狂人1人+人狼3匹の勝ちは決定的だ。なお、人狼クリスが霊媒師ゲートに向かい、いきなり「君は 美味しそうだ…」などと化けの皮を剥がすまで、「人間チーム」は彼(ゲート)を処刑する考え が固まっていた。
ここで、もし、人間が「俺は人狼だったんだぜ?」を強調したら、狂人を混乱させる展開もあったかもしれない。それを封じたのは、やはり「多数決の空気を占有する力」だ。
次は、中身に目を向けよう。少し“グタグタ”だったのではないか。
緊張感が生じ、初めて盛り上がるのが人狼ゲームだろう。あの、鋭いノエル=永石 匠(美声)とクリス=林 修司がタッグを組めば、簡単に「人間チーム」を壊滅させる理由も分かる。
満足度★★★★★
想像以上に
出演している方々の洞察力やトーク力が高くて、終始楽しめました。
ただ中盤以降はかなり論理の展開が早くなってお客を置いていっている感がありましたが、それはもう仕方がないのかな。。。
あ、パーフェクト賞ありがとうございました。おかげさまでちょっと誇らしげな気分で年を越せます(笑)
満足度★★★
当たり前だが・・・
ルールをしっかり把握しないと勘だけでの犯人捜しになります。
嘘つきの人狼3人のほか予言者、霊媒師、狩人、狂人がいますので混乱します。
入場の際わたされる説明チラシじっくり読んでください。ただし会場は暗いので非常に読みにくい。字が小さく暗すぎて読めなかった私のようにすっかり騙されてしまいます。本気で当てる気なら、発言と毎晩投票する順番、投票相手をメモしたほうが良いです。全て当たればプレゼントがあります。因みに私が観劇した回は10人もいました。これはとても珍しいようです。初参加でしたが楽しめました。
満足度★★★★
すっかり・・
騙されてしまいました。実は狂人だったノエル(永石匠さん)を信じてしまい、人狼が全く見当外れでした。やっぱり、何でも疑ってみないといけないのかな・・普段でも単純な私は、私生活でも気を付けないと・・と反省しました。それにしても、ノエルの嘘の演技は迫真でした。騙された人も多かったと思います。頭を使い真剣に観られる楽しい舞台でした!他のメンバーでも観てみたいと思いました。
勝敗を決めたのは、狂人
「人狼ゲーム中毒者」を増殖させる、癖になる味だ。まず紹介文を 読まれることをお勧めする。
「誰が人狼か?」を考える際、重要なのは、「我こそが人狼です」と名乗る人物はいない事実である。そこで鍵になるのが、「予言者」「霊媒師」の人間だろう。
「誰が予言者ですか?もしくは霊媒師ですか?」と質問すれば、1人、2人は名乗る人物が現れる。
仮に2人だとすれば、どちらかが「狂人」「人狼」の可能性が高い。
当然、夜間に人狼のターゲットとなるリスクを避けるため、本物の「予言者」「霊媒師」が名乗らないかもしれない。
今回のゲームは、結論からいうと、3人の最終段階までステージを続け、勝ったのは「人間チーム」だった。何せ、アドリブ劇であり、毎回ストーリーも、結末も変わるから、この舞台にはネタバレという概念すらない。
人狼だったのは、レクター(伊藤 陽佑)とクリス(林 修司)とメイソン(石井 由多加)である。序盤において、メイソンとレクターの2名は処刑されている。つまり、「人間チーム」の圧倒的有利であった。このような状況ながら、2時間を超す大激戦となった理由が、クリスの「客観的な見せ方」だ。例えば、人狼だったレクターが人狼の可能性のある人物を一人挙げた時、同じ人狼なのにもかかわらず、「勘で、この人たち(予言者、霊媒師、狩人)を殺してもいいの?」などと発言し、批判している。人狼同士は互いを認識済み。
それは、采配する側面とともに、「全滅させなければ負けない」人狼の特色を活かした、焦土作戦だ。
これからも、日本中に「人狼ゲーム中毒者」は溢れかえるだろう。議論の有り様を舞台化した作品は多いが、それ自体、その時の役者の体調や空気感ですら毎回 変わってしまう「ドキドキワクワク」がある。
満足度★★★★
悔しい…人狼判らなかったorz
参加型というより一緒に作る感じが初めての経験でドキドキワクワクしました。
オープニングのキレッキレのダンス(狼っぽくて素敵♪)と処刑?シーンの恰好良さと、
素が出ちゃって男子高生の日常か!?なアドリブ会話の対比が、落差が、無性に面白かったです。
でも流石、その可愛らしさはルーキーだけのもので、ベテランはアドリブ中もちゃんと役に入っていて凄かったです。
脳をフル回転させている役者さんてフェロモン出てますね。
ネタばれ防止に完全に個人的な趣味嗜好の感想で申し訳ないです…
次はどんな展開になるのか、サイトの更新が楽しみになってしまいました。