満足度★★★★
人生はやり直せる?
そうだといいけど、あくまでも寓話だという気もした物語。
でも、心は温かくなりました。
14年振りの再演だそうですが、私は、ミュージカルで観るのは初めて。
「サンキューベリーマッチ」の歌は、文句なく楽しくて、心が和みました。
前に、別のキャストの映像を少しだけ観ましたが、キャストが充実しているので、見応え十分な素敵な舞台でした。
今井さんの第二の聖霊が愉快。加藤清史郎君の弟さん、憲史郎君が、幼いながら、最後まで、役として舞台にいる姿には、感銘を受けました。今後、楽しみな兄弟です。
役者さん全員、溌剌として、観ていて、大変気持ちの良い舞台でした。アンサンブルの皆さんも、それぞれ素敵でしたが、特に、スープ屋さんを演じた俳優さんの動きがシャープで、印象に残りました。
市村さんのスクルージは、さすがなんですが、強欲爺の時は、もっと、嫌な人間になりきっている方が、後の変化が意味を持つのではと思いました。
最初から、愛嬌あり過ぎな気がして、テーマが薄まってしまう気がします。
2013/12/22 14:55
そうは思うのですが、でも一方で、それは、自分が日本育ちの日本人だからかなとも同時に思いました。
キリスト教の国では、慈善や施しが、最良の善行という思想があるのでしょうし、金貸し業は、最下位の、悪の権化のような位置づけなのでしょうし…。
この作品の原作が、「クリスマスキャロル」である以上、結末はあーなるべきなのかもしれないとは感じました。