地蔵通り、メルヘン商店街 公演情報 かわさき演劇まつり実行委員会「地蔵通り、メルヘン商店街」の観たい!クチコミとコメント

  • 期待度♪♪♪♪♪

    「商店街の原点」を見つめ直す




    大規模小売店舗立地法が施工されて以来、イオンやイトーヨーカドーら大型ショッピングセンターが増える一方、全国の商店街は廃れてしまった。追い討ちをかけたのがコンビニエンスストアを代表する、フランチャイズチェーンだ。(商店街の構成員としてフランチャイズチェーンが加入する例も多い。ただし、自営業中心の旧来型店舗における潜在的競合関係である)


    少し前のデータだが、中小企業庁の平成21年度 商店街実態調査によると、商店街の空き店舗率は10.82%に上る。平成7年度 調査の6.87%に比べ、実に2倍近い数字だ。
    その背景は、「少子高齢化」「経済不況」「地域の過疎化」等だろう。すなわち、購買力の低下である。

    次に、社団法人日本フランチャイズチェーン協会の統計資料を ご確認頂きたい。こちらは店舗数ではなく、売上高のデータである。平成7年度 コンビニエンスストアの売上高は4844236円=単位:百万円(約4兆8000憶円)。平成21年度だと、売上は8119490円=単位:百万円(約8兆1000憶円)へ ほぼ倍増している。


    「空き店舗」と「売上高」では基準値は別であり、それを元に商店街の没落と、フランチャイズチェーン店の勢いを比較するのは難しいかもしれない。ただ、最も両者の違い(空き店舗率と売上高)が際立つ<2倍>ではないかと思う。


    しかし、商店街が衰退した本当の理由は、地域の住民と触れ合い、地域コミュニティの中心であったはずの<魅力>が失われた結果だ。商店街内のスタンプカード、独自通貨を発行したところで無駄な取り組みだろう。

    私が商店街を歩いても、真に「触れ合い」「コミュニティ」を感じ得る経験は 少ない。消費者の選択肢が広がれば、安い大型ショッピングセンターへ向かうのは当然だ。
    現在の商店街に存在意義があるなら、それは<地の利>であり、今後 は さらに再開発のターゲットだろう。ただ、全国の商店街組員が変革の志を持ち、地域住民と連帯するのであれば、「再開発反対!」にも説得力が出てくる。そのアイデアを一つでも舞台上で披露できれば、どれほど商店街組員の利益になるか…。
    期待したい。

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    2013/12/11 01:59

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