期待度♪♪♪♪
「地元」な響きに、つい
珍しくあからさまな期待を書いてしまおう。普段都内や演劇誌に載るような芝居を観ているが、地元でやるこの企画が気になります。
商店街。固有名詞。歩いている人々、店々。そこでしか出て来ない言葉、顔、出来事が詰まっていそうな期待です。どこにでもありそうだけれど、そこでしか起こらないドラマ。人々の様子が観たい。
全国どの町もフランチャイズ店しか見かけなくなりました。見慣れた店で私たちは安心を買ってるけれど、何か大きな構造の一旦を担わされてるような。殺伐とした世の中の原因がそういった所にあるという気がしてます。
さて・・メルヘン商店街の行く末を観て来ます。
期待度♪♪♪♪
地元だ・・・・ここ・・・・
別名、出生地とも言う(^。^)
地域再生ハートフルエンタテイメントという掲げた謳い文句に期待します!
(「たまこまーけっと」みたいな商店街になると楽しいかな)
期待度♪♪♪♪♪
「商店街の原点」を見つめ直す
大規模小売店舗立地法が施工されて以来、イオンやイトーヨーカドーら大型ショッピングセンターが増える一方、全国の商店街は廃れてしまった。追い討ちをかけたのがコンビニエンスストアを代表する、フランチャイズチェーンだ。(商店街の構成員としてフランチャイズチェーンが加入する例も多い。ただし、自営業中心の旧来型店舗における潜在的競合関係である)
少し前のデータだが、中小企業庁の平成21年度 商店街実態調査によると、商店街の空き店舗率は10.82%に上る。平成7年度 調査の6.87%に比べ、実に2倍近い数字だ。
その背景は、「少子高齢化」「経済不況」「地域の過疎化」等だろう。すなわち、購買力の低下である。
次に、社団法人日本フランチャイズチェーン協会の統計資料を ご確認頂きたい。こちらは店舗数ではなく、売上高のデータである。平成7年度 コンビニエンスストアの売上高は4844236円=単位:百万円(約4兆8000憶円)。平成21年度だと、売上は8119490円=単位:百万円(約8兆1000憶円)へ ほぼ倍増している。
「空き店舗」と「売上高」では基準値は別であり、それを元に商店街の没落と、フランチャイズチェーン店の勢いを比較するのは難しいかもしれない。ただ、最も両者の違い(空き店舗率と売上高)が際立つ<2倍>ではないかと思う。
しかし、商店街が衰退した本当の理由は、地域の住民と触れ合い、地域コミュニティの中心であったはずの<魅力>が失われた結果だ。商店街内のスタンプカード、独自通貨を発行したところで無駄な取り組みだろう。
私が商店街を歩いても、真に「触れ合い」「コミュニティ」を感じ得る経験は 少ない。消費者の選択肢が広がれば、安い大型ショッピングセンターへ向かうのは当然だ。
現在の商店街に存在意義があるなら、それは<地の利>であり、今後 は さらに再開発のターゲットだろう。ただ、全国の商店街組員が変革の志を持ち、地域住民と連帯するのであれば、「再開発反対!」にも説得力が出てくる。そのアイデアを一つでも舞台上で披露できれば、どれほど商店街組員の利益になるか…。
期待したい。