『どこか遠くへ行く日』 たくさんの御来場ありがとうございました!!! 次回は4月中旬★ 公演情報 シアターノーチラス「『どこか遠くへ行く日』 たくさんの御来場ありがとうございました!!! 次回は4月中旬★」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    同じ舞台装置で
    気の利いた小編集。素敵でした。

    ネタバレBOX

    背後に段ボール箱が置かれた中で引っ越しにまつわる短編が三話。

    『東京タワーと傷口』  同棲を解消する男女が引っ越しをする話。女性には心が痛いときに現れるもう一人の自分がいて、言いたいことが言えない本人に代わって本音を吐いたりしてくれますが、もちろん心の中だけの対話ですから相手に伝わるわけではありません。リストカットの回数だけ現れるような存在で心身ともに痛いです。

    やはり常に会話を持ち、本音で話すことが重要で、そういう意味では会話の材料になる東京タワーを隠した男性の責任は重く、金に細かい男ですからこの際2,500円×月数分を返してもらいたいところですが、せめて彼女の引越し費用分ぐらいはチャラにしてほしいところですね。

    『標本箱と嘘』  標本作りに夢中だった兄を殺した妹が引っ越そうとしているときに、真相に辿り着いた引越し業者が標本にされる昆虫のように酢酸エチルで毒殺されるブラックな話。

    標本作りの豆知識が得られました。段ボール箱を持っただけで中身が分かるなどと能力の向上は凄いですが、他人の領域に入ったことが悲劇の原因でした。

    『ジャムと筆跡』  三姉妹が荷造りの最中に見付けたメモから、17年前の母の死の真相が明らかになる話。当時二歳児だった三女が朝食のジャムを欲しがってした無邪気な行為が母が交通事故に遭う遠因となりました。

    記憶は三者三様。三女は何も覚えていません。次女は出て行ったとしか覚えていませんでした。まるで夫婦仲が悪く、家出でもしたのかと思ってしまいました。長女は覚えていました。黙っていれば良かったものをと思います。やはり長女にはどこかに恨みがあったのかもしれません。

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    2013/12/10 10:30

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  • 雨模様 様!コメント&評価ありがとうございました!!!
    引越し設定の異なったテイストの三本、短編集だから成せる楽しさを感じて頂けたら嬉しいです♪
    次回は下北沢に帰りまして長編です。
    またお会いできるのを楽しみにしております!
    御来場、まことにありがとうございました!

    2013/12/10 12:32

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