同じテーマなのに、いろんな話。
「引っ越し」を題材とした、短篇集三本立て。
引っ越しがテーマなので、舞台の後側半分近くは段ボール箱で埋まっている。
ただそれだけのことなのに、何だか面白い、わくわくする。
引っ越し前の高揚感を疑似体験しているのかしら。
狭い会場ながら、超満員。すごい。
第一話「東京タワーと傷口」
確かに、男も女も見ていてイラつく。別れて正解。
一緒にいても互いに益はない。
実は、当日パンフレットをよく読まないままの観劇開始だった。
赤い服の女性が何者なのか?後からパンフレットを見ての答え合わせとなったが、題名見て「あの台詞たちはこういうことか」と納得。
日常を演ずる芝居でも、「舞台の髪型」ってあると思う。前髪邪魔なら一緒に纏めれば良いのに。あの触角を頻繁に触るの、無意識なのかな?私はすごく気になる。
第二話「標本箱と嘘」
冒頭のやりとりからは、こんな方向に話が転がっていくとは思わなかった。
ある人にとっては、貴重な資料。また別のある人にとっては虫の死骸。(私は後者)
妹が何でいきなり踊り出したのか分からず、そのまま終わってしまった。だが、怖い話だからこそ、分からないことでより怖さが増したように感じる。
第三話「ジャムと筆跡」
三女が母の死に関わっているのはすぐに予想できたが、実際は自分の予想とは違った。
でもあの関わりなら、「赤信号で飛び出した」というエピソードはいらないのでは。
三話とも、まだ話が続くかな?というところで終幕する。
だが、それが良い終わり方だった。
幕間で、前の話の登場人物と、次の話の登場人物が同じ舞台上に立つというのも面白い。
2013/12/10 03:08
そして早速のコメントありがとうございます!
おかげさまで満席で、多少窮屈な思いをさせてしまったかもしれません。
「意味」を越えた表現や世界観を愉しんで頂けてとても嬉しいです。
またご意見ありがとうございます。参考にしつつ、今後も頑張って参ります。
今後とも、シアターノーチラスをよろしくお願い致します。
ありがとうございました‼